「少年よ、大丈夫か?」


俺の目の前に現れた女は、金属バットを持ち、パンダのポシェットを下げた赤いジャージを着たダルッダルなヒーローだった。


「怪我してるね」
「触るな」
「触ってねーし。…ああ、君かぁこの学校でいじめられてるって生徒は」

睨みあげるとにししと笑った。
女はそのまま続ける。

「君を助けるためにやってきました」
「…ハァ?」
「私はね、人よんでパンダヒーロー。弱い人間を守るためにやってきたんだ」
「……意味わかんねぇ」
「じゃあ名前と肩書きを教えてあげよう。名字名前。この学校のOB、そして明日から保険医」
「…ハァ?」
「だから私は、君を守ります。君がどんだけ嫌われようが、私が守るよ。君が始めての生徒だ」
「……」
「名前は?」
「……跡部景吾だ」

それが、始まり。

***
跡部嫌われギャグが書きたくなった、ってだけの話。
需要あるのか?(笑)



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