登場人物的にも、「歪んだ愛の物語」のキャラ設定で進む話になりそうです。夢主しかり、オリキャラしかり、立海生しかり。だから多分、デュラのほうのキャラも出てくる。でも同じ世界軸ではなく、いわゆるパラレルワールドで起こる話になります。わけわからなくてすみません。つまり本編とは全く違うってことになります。


立海ではあるモバイルゲームが流行っていた。それが「マインド・ゲーム」である。

ゲーム内容は、自分を模したアバターが、怪奇的な事件に巻き込まれながら、次々起こる怪事件を解きながら黒幕を探す、というゲーム。
登録するとコンピューターが自動にユーザー同士をランダムで選出し、パーティ(つまり仲間)を作る。
一つの事件を解決すると第二の事件となり、事件が解決するたびパーティが変わる。また、多数決でユーザーをパーティから外すこともできる。

以上がゲーム内容。

これがもう大流行する。
が、夢主(以下心亜)は何故そこまで流行ったのかわからない。
というか、立海でしか流行っていないことにある種の疑問を感じていた。

「どこが面白いの?」
「とにかく、話の内容が凝ってるんだよ。それにグラフィックも綺麗だし、アバターの種類も豊富だし。心亜もやったら?」
「…私はパス」

という日々が続く。
と、ある事件が起こる。

それは男子テニス部で起こった。

部室に赤インクで「new game」と書かれるイタズラが。
それだけならいいのだが、その日の帰り、テニス部の生徒が何者かに襲われた。
いきなり背後から口を覆われ、クロロホルムで眠らされたという。目立った外傷はないが、生徒たちを混乱させるのにはうってつけだった。

生徒たちの間で「マインド・ゲームを模した愉快犯」と噂され、学校側も念のため、マインド・ゲームを自粛させようと動いた。

というか、ここで浮かんだのが「折原心亜が犯人ではないか」という疑いである。
ゲームをダウンロードしてないし、女王とも呼ばれてるし、俺たちを嘲笑っているのではないか、と。
心亜も心亜で反論すればいいものの、陰でこそこそ言われてるだけだからと言って何も言わないので疑念は晴れない。でもちゃんとしたアリバイがある。ハチと回転寿司行ってた。ハチはそれを知ってるから、本人に変わって援護してる。

そんな中、カマかけてみようと馬鹿な真似したのがテニス部数人である。襲われた男子と仲が良かった二年生数人。赤也もいたら面白い。

「お前がやったんじゃねぇの?」
「…」
「何とか言ってくださいよ先輩」
「…」
「黙ってねぇでなんとか言えよ!こっちは仲間一人襲われてんだよ!」
「なんて言ってほしい?」
「本当のことだよ」
「何の?」
「ふざけてんのか…?あんたが、愉快犯かって聞いてんだよ!」
「違うに決まってんだろばーか」

ここから心亜のマシンガントーク。
ああだこうだやってる内に、興奮した二年生に殴られそうになる…のを仁王が見つけて、中断。
ビビった赤也以外の二年生退散。

「なにしとるんじゃ、おまえ」
「…噂が本当かどうか…確かめようとして…」
「あいつらと?なに馬鹿なことしとんじゃ。俺は真田じゃないからひっぱたきはせんが、このことは幸村に伝えるぜよ」
「…ッス」
「ほら、とっとと行け」

と、赤也を追い出し心亜と二人きりになる。

それからポツリポツリと会話が続く、と思う。

「本当にマインド・ゲームはしてないんか」
「してないよ」
「結構ハマるぜよ」
「犯罪まがいのことが起きたからもっと広まるだろうね。…というか、どこから今回の事件がそのゲームの模倣犯ってことになったの?」
「なんじゃそんなことも知らんのか」

new game と書かれたイタズラ書きはマインド・ゲームのゲームトップと同じで、クロロホルム事件はゲーム内で起こる事件に類似しているという。

「偶然にしてもタイミングが悪すぎた。関連性があろうがなかろうが…混乱を招くにはうってつけ。で、その混乱に乗じて心亜に恨みを持っていた奴らがここぞとばかりに」
「いいよ言わなくて。これでも私、腹立ってるんだよね。またか、って思われるの嫌なんだよ」

またか、と言うのは本編でいじめっこに10倍返ししたときのこと。

というか仁王とは今現在の本編より関わりそうです。

それからまぁいろいろあったが犯人は捕まらず、マインド・ゲームも生徒の間では流行っていてそしたら

ハチが事件に巻き込まれる。

心亜のもとに、「new game」とだけ書かれたメールが送られてきた。
すると次から次へとメールが届く。

「友達捕まえた」
「でも返さない」
「白雪姫はかごのなか」
「毒リンゴ食べてあっぷっぷ」
「王子さまのキスで目が覚める」
「まだ間に合うよ」
「あと二時間」
「君のパーティ
仁王雅治・折原臨也」

久しぶりに感じた恐怖というか混乱に、心亜は呆然とする。
が、次のメールで怒りにちかい感情へと変わる。

「警察には言っちゃ駄目。そしたら速水マツリを殺す。
▼新規プレイヤーにボーナス」

そのメールと共に送り込まれた動画には、ハチが横たわっていた。
全体をくまなく映し出すと、最後に横から赤い文字でgame startと書かれた紙が映って動画は終わった。

そして心亜たちの謎解きが始まる。



この事件をきっかけに、心亜はマインド・ゲームに巻き込まれていくことになる。
誰が何の目的で――そして彼らは真実を知る。


…とかいう話。
書いてて超面白かったよ。ただ謎解きのネタがないけど。
どうですか皆さん。

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