※この作品はフィクションです
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※実在する組織団体名事件とは何ら関係もないフィクションです
※実在する組織団体名事件とは何ら関係もないフィクションです



日本で殺人が起こった。被害者の女性は英国大使館に勤めている男性の恋人。日本人。
事故死で捜査を進めるが、重要参考人の恋人が行方不明になる。
これは殺人だと直感する特命係と捜一トリオ。しかし、その後なにがあったのか上層部から捜査の打ち切りが告げられる。
納得いかない捜一だったが、特命係は独自に捜査を行う。

一方英国では。
マイクロフトに拉致られたシャーロックとジョンとヒロイン(デフォ名さをり)。
また何か始める気だなと三人は直感する。

「日本である男の恋人が殺された」
「誰に?」
「後で話す。その後その男の行方がわからなくなった。君たちにはその男が持っているデータを探しだしてほしい」
「断る」
「まぁ待て。我々としてもそのデータを探しだしてもらわねば困る。しかし今ここを離れるわけにもいかない。我々も日本へ工作員を派遣したが見つからなかった」
「…探しても見つからないものを私たちが探せと?」
「ああ。その男の行方と、恋人を殺害した人物も探してくれればなお助かる」
「殺したのは行方不明の男。おそらくその男も死んでいる。情報とやらはもうこの世にはない。帰らせろ」
「まだ話は終わってないぞシャーロック」

なんとつい最近、その男からメールが届いたという。
『情報を売る/復讐を果たす/俺は生きている』と。
嘘か本当かわからないが、マイクロフトは早々に手を討たねばならなかった。しかし復讐とやらが我々英国政府狙いだとするとここを離れるわけにいかない。ってことで三人に押し付けることにした。

「そんな危なそうなことに、どうして僕やさをりまで巻き込むんですか」
「そうしないとシャーロックは動かないだろう」
「どちらにしろ僕は動かない」
「いいや、動いてもらう。国家に関わることだ。それに…さをり、君にとって悪い話じゃない」
「え?」
「記憶。取り戻せるかもしれないだろう」
「やめろさをり期待するな。口車に乗るな」

とかなんとか言いながらも、日本へ向かう三人。
シャーロックは終始気が乗らずイライラしっぱなし。

その後日本へ到着。しかも政府専用だったらしく到着早々別室に移動させられ要件を聞き大使館やら家やらを回る。
その後一悶着あって、警視庁へゴー。官房長に会う。

「ごめんなさいね、僕、英語話せないんだけど。君が通訳してくれるのかな?」
「ええ。奈須野さをりです」
「そう。僕としてはこのこと、あまり大事にしたくないのよね。そちらも同じでしょう?だからあまり手助けできないけど、いいかな?」
「えっと…」

いやそんなこと言われても、なさをりと何を話してるのかわからないジョンと、わかってんのかわかってないのか黙りっぱなしのシャーロック。

そのことを二人に説明すると、官房長が少しくらいなら人を寄越せるますけど、と口をはさむ。
それを説明するさをり。

(英語)
「どうする?」
「必要ない」
「えっ?」
「大方の検討はついた。後は僕らでやる。邪魔はするな。でも必要なものは用意してもらう」
「おいちょっと待てシャーロック、ここでは僕たちは訪問者なんだぞ。あまり逆らわない方が」
「どうせマイクロフトが責任を持つんだ。僕らには関係ない。そう伝えろさをり。それで押収した資料がどこにあるかも聞け」
「いや、でもシャーロック」
「早く!」
「……」

官房長は言葉がわからないせいか様子を伺っている。
さをりは申し訳なさそうに旨を伝える。

「自分たちでやるとのことです…。あとサポートもいらない、と。ただ何かあったら手伝ってほしいと…。それで押収した資料は…」
「さっき君たちが見たので全てですよ」

(英語)
「さっき見たので全部だって」
「あれはあっちが勝手に厳選したものだ。現場にいた人間を全て集めてもとの状態に戻せ」
「おいシャーロック、横暴だぞ」
「それにさっき現場見ただろ」
「ああ、見つけるべき証拠も洗わされてな。とんだ低脳だ。いいから早く、伝えるんだ。僕たちは先にマンションへ行く。さをり、君はここで現場を荒らした刑事たちを集めてから来い。行くぞジョン!」
「…さをり、あとはよろしく」
「ちょ、おいっ!!」

…ということで、日本にいる間の苦労人はさをりに決定されました。

官房長もこっちの意に答えてくれて、やっとこさ全員収集。もちろん特命も。

「なんでまた現場見なきゃならないんだ。しかも…イギリスから来た奴らのために」
「しっ、先輩聞こえますよ!」

「…妙だとは思いませんか?いきなりイギリスからやってきた刑事。この殺し、もしかしたら政府絡みなんじゃ?杉下警部はどのようなお考えで?」
「僕たちが関わってしまった以上、放っておくべきではありません。行きましょう」

…ってな感じのクロスオーバー。

素晴らしい事件だとわかりはしゃぐシャーロックに引き気味な日本警察と怪しむ特命。
いつのまにか特命係とタッグを組んで…な感じ。

イライラすると人を分析するシャーロックとか書きたい。

「独身。女性との交際は多いがどれも結婚までには至らず、過去大きな出来事があってか本気で恋愛はしていない様子。上司への不信感と信頼感が入り交じっている。エリートらしいな。自信家だ。誉められたいと思いながらも誉められない、頑張りを認めてほしがってるらしいが君じゃ無理だろう(英語)」
「…えっ、なんて?」
「いや…」
「さらに君は(英語)」
「シャーロックッ!!」

ちなみに全部聞き取れて笑ってる杉下警部。

「こちらも独身。さっきとは変わってあまり女性との縁はないらしい。結婚願望はあるもののうまくいかない。刑事という立場から、自分を叱ってくれるような女性が好み。さをりと僕らの関係を羨ましがっている。職業柄女と関わることもないだろうからな。負けず嫌いだが臆病な面もあるらしい。手に豆ができていたところから…剣道もやっているらしいな。あと昼にコーヒーを飲んだ(英語)」
「あ…!?」
「おいシャーロック分析するな!」

伊丹とアンダーソンなんか似てるよね。きっとなにもしてないのに「黙れ!」とか言われちゃうポジション。

さをりを探ろうとする神戸に、それにイライラするシャーロックに、それを黙って見守るジョンと杉下さん。

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