(おじ様と女子高生)

男性は少し歳をくっているほうが美しいと思うのです。未亡人だったりバツイチだったりしてるとなおさら。
そんなおじ様のネタ。

小さなカフェ&雑貨屋を経営してる45〜…くらいのおじさんが女子高生に恋をする話。
女の子が中学生時代にこのカフェで勉強するようになったのがきっかけ。
おじさん、以下マスターは最初は遠目で見つめてるだけ。
3日くらい経ってから、「毎日偉いね、サービスだよ」なんて言ってデザートを持ってきてあげる。

「!あっ、ありがとうございます…」
「勉強するときは甘いものが一番だからね。頑張りなさい」

バッチリ好印象を与える。
最初は子供を可愛がる、なんといいますか母性みたいな感じだったのに、女の子が3日続けて来なかったりすると心配で心配でたまらない。

できることならこの手で閉じ込めてしまいたい…しかしまだ中学生…と葛藤し悶えるマスター。

一方女の子はかっこいい人だな程度にしか思ってない。
が、なんとなく友達には紹介したくないなぁ、というなんともいえない感情の芽生え。

「ああ、心配したんだよ、3日も来ないから…」
「あ、えっと、テストで…」
「テスト?ならここで勉強していけばよかったのに」
「そ、そんな長居できませんよ」
「ああ、そんな遠慮しないでおくれ」

彼女が受験生だと知り、マスターはいつでも店を開けると宣言。
結果女の子はほぼ毎日通うことになる。

今日はマフィンだよ、ハーブティーがオススメだけど一緒に飲まない?コーヒーにはミルクと砂糖2杯だったね、とだんだんと積極的になるマスター。
明日誕生日なんですよ、と言う女の子にケーキを手作りしたり、プレゼントをあげたり。ここらへんから可愛がるの範疇をこえてくる。

そしてバレンタイン。

「いつも、お世話になっているので…受験で忙しくて市販のなんですけど、受け取ってください」
「…!!ああ、夢を見てるみたいだよ。バレンタインにチョコレートを貰うなんて、何年ぶりだろう…ありがとう、とても嬉しいよ」

女の子が帰ったあともそのチョコレートを見てニヤニヤしちゃうマスター。
ホワイトデーには5倍くらいにお返しするマスター。

「ホワイトデーのお返しだ。君に似合うと思ってね」
「?」
「サイズはあうかな?履いてみてくれないか?」
「!」

リボンが可愛いパンプスを贈るマスター。もちろん足のサイズはぴったりだが早く見たいから女の子を座らせて跪いて靴をぬがせパンプスを履かせる。

「きつくないかい?」
「大丈夫です…」
「うん、やっぱり可愛い。似合ってるよ」
「…ありがとうございます。大切にしますね」

その後無事高校合格。
合格祝いにケーキをご馳走するマスター。卒業祝いに花をプレゼントするマスター。入学祝いにまた靴をプレゼントするマスター。
相次ぐプレゼント攻撃に女の子たじたじ。

「なんて言うのかな、僕は、昔から口で伝えるのが苦手なんだ。だから形で思いを伝えたいだけなんだ…ごめん、君がそんな風に思っていたなんて…僕は愚かなことをしてしまった」
「違います違います!迷惑じゃないです、嬉しいです!でもこれじゃ貢がせてるみたいで…」
「…やはり君は優しいね。ありがとう。…確かに僕は君をプレゼントで繋いでいたのかもしれない。こうでもしないと、君はいつか来なくなってしまうと思ったんだ。…ああ、ごめんね、変なことを言ってしまった。つまりその…君がいないと僕は寂しくて仕方がないんだよ」

愛しさだけが募っていく。マスターももう自覚していた。これは恋だと。

そして高校入学。

部活に入ってあまりお店に来れなくなってしまう。マスターたじたじ。
友達に

「僕は嫌われてしまったのだろうか?…そうだな、僕なんかより若いやつのほうがあの子も幸せだよな」
「いいからコーヒー出せよ!」

と愚痴る。

マスターの変わりように見かねた友達が、マスターのために女の子を探す。

「…〇〇ちゃんか?」
「えっ」
「喫茶店のマスターのダチのもんだけど…あいつ、あんたが来なくて悲しんでるんだ。よかったら顔出してやってくれや」
「…!」

まさかそんなに寂しがっているなんて、な驚愕の女の子。
マスターの友達に喫茶店に連れてってもらう。

「…!」
「ほら、連れて来たぞ」
「お、お久しぶりです…」
「…!!会いたかったよ!ああもう…君は本当にずるい、とにかく何か飲もう?カフェモカでもいかが?」
「おい俺のコーヒー…ああもういいよ勝手にやってろ」

友達いい奴。

そんな感じの甘酸っぱい攻防が続いたりハプニングが起こったり。
マスターが嫉妬したりちょっと病んだり勢いあまって抱き締めたりキスしたり告白したり。
最終的にはプロポーズなんてしちゃったりなんてしてね!!

女の子のイメージはありったけのみきなのイメージが強い。
ただ少し恋愛に敏感だし視野が広いし表情筋も正常。甘いものと可愛いものが好き。脚が綺麗。

マスターはバツイチ中年。
料理を作ることと裁縫が得意。センスもある。自信家なくせに奥手。ヒロインが好きすぎてたまらない。


だれか書いてよ!!!



戻る
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -