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「何してんのよ!!」

女が吠えた。

「気が狂った?馬鹿?馬鹿じゃないの?」
「おい忍足っ、大丈夫か?」

倒れた忍足に駆け寄る跡部を見て、心亜は虫酸が走る、と小さく呟いた。

「気は狂ってない、馬鹿ではない、忍足くんは平気でしょ」

ニヤニヤ笑って言った。

「はい、もう終わり。お疲れ様。私超頑張った」
「な、何言ってんの?」
「馬鹿だね。君は一番近くで私を見ていたはずだ。私が何をして何をさせて、何がしたいのか。…君みたいな雑魚が何百人いようが、私が負けるはずないだろ?」
「折原!どういうつもりだ!」
「仕返し」

跡部に短く返事をした。
跡部が立ち上がり心亜に歩み寄る。

すると、どこからかスピーカー越しの声がした。

マイクテス、マイクテス、と聞こえた男の声に、場はざわついた。

「あーあー、聞こえるね?さてさて号外。ビックニュースです。なんとつい先程、男子テニスマネージャーの彼女の父親が逮捕されました」

その言葉に場のざわつきはピークになる。

「なんと資金の半分を自分のものにしてしまうという汚職が見つけられました。なんと2億らしいですよー。取り引き会社を脅迫したり、自身の会社の従業員、若い女性をお持ち帰りしちゃったり。ワンセグある人は見てみてねぇ」

声の主は楽しそうに言った。
それに反して、跡部達の顔は青ざめていた。

「犯罪者の娘が学校のいじめの主犯だった!なんて、今言ったらみーんな信じるだろうねぇ。ってことで心亜、君の勝ちだ。おめでとう。遅くなってごめんね、大好き。愛してるよ」

折原臨也はにっこり笑って言った。


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