氷帝-1

おはようさん、こんにちは、こんばんは。
氷帝学園男子テニス部、忍足侑士です。
大会に向けて練習しとる真っ最中や。レギュラーやから練習量も質もまぁ凄いで。

そんな中やからマネージャーを雇おうみたいになってな。
平部員やって練習せなアカンし、俺ら3年が卒業した後に備えて強うなってもらわなかなわんやろ。
せやから、今まで平部員が交代制でやっとったマネージャーの仕事を、誰かにしてもらおう言うてな。

せやけど柔な女子なんかにさせても1日ももたん。なんせ200人おるし。第一仕事するかも疑問や。せやから男子にやってもらおういうことになったっちゅーわけや。

いや、まぁ最初はやる奴おらんやろとか思ってたんやけどな。俺らを妬んどる奴も多いやろうし。
だからまぁ、最初は誰も期待しなかったんちゃうかな。跡部もなかなか見つからんと柄にもなくイライラしとったわ。
まぁしゃあないわと鷹をくくったその直後、監督が一人の男をマネージャーにした。

「七条司。非常に不本意だけど今日からてめーらのマネージャーだ」

否応なしに言われた言葉。第一声がそれやった。
第一印象は、ぶっちゃけ最悪やったで。
なんで監督もあんなんをマネージャーにしたのかわからん。
染めたであろう茶髪に黒眼鏡の、いわゆるパンク系ゆうかヴィジュアル系のコワモテの男。

それが、マネージャーが誕生したきっかけや。


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