立海-2

「喉仏って、女にもあるんだって。ただ声の声帯かなんかの関係で見ずらいだけなんだって」
「ふーん…」
「だからつまり、ブン太の答えも間違いじゃないよ。っていうかむしろ正解だよ」
「だーもううっせーな!いいだろぃその話は!」

顔を赤くして怒るブン太。人生で5番目くらいに恥ずかしい失態だった。

「幸村にも聞いたらさ」
「勇者かお前」
「「ふふ、俺の口からそんな言葉が聞きたいの?」って言われた」
「うん…まぁ聞きたい奴はいねぇだろぃ」

そんな二人に赤也が近寄ってきた。

「先輩方ーなんか助言くださいっス」
「なんだよぃ急に」
「いや、テスト勉強の仕方がわかんなくって参考にさせてもらおうかと」
「普段通りでいいんじゃない?」
「楓お前馬鹿か。赤也に普段通りなんてあるわけねぇだろぃ。普段から勉強してねーんだから」
「言い返したいけど言い返せねぇ…!」

まさにその通りだからである。
楓はそうだなぁと試行錯誤。

「オススメできないけど、俺の友達の勉強方法聞く?」
「あ、聞きます」
「まぁ徹夜なんだけどね。コーラってほら、カフェイン含まれてるじゃん?コーヒー代わりにコーラ飲みながら勉強すんの」
「へー。なんかそれいいじゃん」
「何でオススメできないんスか?」

いやぁそれがね、と苦笑いをした。

「そいつコーラだけで3日徹夜しててさ。夏場ってこともあって喉もかわくし部屋は少し寒いしで、下痢と発熱で最終的に4日目学校来れなかったんだよ。だからオススメはしない」
「ちょ、赤也やってみろよ!それ!」
「嫌っスよ本末転倒じゃないスか!」




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テーマ「人外ファンタジー」
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