氷帝-2

「もーホンマ帰って!!ここ俺の家!!俺の部屋!!唐揚げ臭くなんねんて!!」
「だってリビングは姉ちゃんいんだろ?」
「宍戸コラ!!納豆はやめて!!」

ねりねりと納豆を練る宍戸。唐揚げを頬張る岳人。サラダを食べる七条。俺のベッドで勝手に寝てるジロー。
もう、ホンマ何やねん。

「…あーもー……。七条、ドレッシングとって」
「え、終わったんだけど」
「今すぐ買ってこい」
「そーカリカリすんなって、ほら、侑士の好きな永沢くん出てきたぜ」
「誰がいつそんなこと言うたんや」
「カリカリしてんなー。オラ、ジロー起きろ。飯できてんだから」
「寝かせてやれよ。ガキ共と遊んで疲れたんだろ」
「あー、デュエル白熱したもんな」

イライラしながら俺はしょうがない、サラダにマヨネーズと醤油をかけた。

「えっ、侑士ってマヨネーズ派!?しかも醤油!?」
「イタリアンドレッシング派や。それが今ないからこうしてマヨネーズと醤油で代用しとるんやろが!」

へー、と七条がサラダを食べてから言った。

「まぁ実は俺マヨネーズ派なんだけどな」
「ちょっと待て。じゃあ何でイタリアンドレッシング使うたんや」
「カリカリすんなよ。俺だって冒険したくなったんだよ。イタリアに」
「上手い!!」
「どこがやねん!?」
「あ、じゃあ俺のサラダ食うか?ちゃんとイタリアンドレッシングだし、まだ手ェつけてねぇし」
「いや付けとるやん!!納豆が乗っかっとるやん!!よくそれで手つけてないゆえたな宍戸!!嫌がらせやろ!!」
「馬っ鹿お前!!滅茶苦茶上手いんだぞ!!」

いらん、と言って俺はマヨネーズと醤油がかかったサラダを食べた。うん、不味い。マヨネーズは味濃すぎんねん。

「ちびまる子ちゃん見てて思うんだけどよー、ひろしってちゃんと仕事してんの?」
「ひろしって誰」
「まるちゃんの父親。なんかいつも酒飲んでんじゃん」
「あー、確かに」
「あれ?確か作者の家は八百屋やから八百屋らしいとか、なんとか」
「え、マジで」
「へー、クレしんのひろしとは全然違うなー」
「あっ」
「え?」
「悪い忍足。醤油溢した。カーペットに」
「あああああああ!!!!!!」
「七条って他人の家だと結構雑だよな」
「そりゃ他人の家だからな」
「んなことゆうとらんで早よ拭いて!!」



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