氷帝-2

「さっき忍足とジローが保健室に運ばれたらしい」
「言わんこっちゃねぇ!!」

最悪な事態が起きた。

「大丈夫かあいつら」
「大丈夫じゃねぇか?忍足の家病院だし。全然関係ねぇけど」
「それより磯野」
「磯野じゃねぇ」
「野球できんのか?」
「あ?まぁ人並みには…。ってかお前こそできんの?見た目サッカー少年みてぇなのに」
「見かけで判断すんな。打って投げて走ればいいんだろ?」
「随分アバウトだな…。そういや跡部いねぇな。バスケか?」
「あいつバスケだよ。体育館で女子がギャーギャー騒いでたし」
「へー…。ってかお前なんで野球選んだんだよ?昼休みとか岳人と一緒にサッカーしてんじゃん」
「野球のほうが楽じゃね?サッカーとか走ってばっかで疲れる。野球は走る距離短けぇし」
「んな理由かよ」
「別に走らなきゃいい問題なんだけどみんなこぞって俺にボール渡すんだよ。んなバンバンシュート決められるかっつーの」
「あー、確かにお前バンバンシュート決めるイメージあるわ」
「バスケは跡部がいるから嫌だ。ちなみに女子もいるから嫌だ。必然的に野球とテニスが残ったが宍戸の無様な姿が見たくて野球にした」
「ほー、俺を誘ったのにはそんな意図があったのか。今に見とけよオルァ」

バットを持ってマウンドに入った。



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テーマ「人外ファンタジー」
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