I do not want to disappear.














なぁ、すいな、あたし…もう駄目かも知れへんな

マスターがあたしと逢ったのは運命やって言いおるけど、あたしはニンゲンなんて只の愚かな生き物にしか見えへんよ

運命なんか…運命なんかありゃせんのに…使われんくなったら、必要とされんくなったら、すぐに用無しにされる、見向きもされんようになる


感情なんて、知りたくなかった

カナシイだなんて解りたくなかった








―消えたくない、だなんて





あたしはもう消えてしまうから、ココロだけは、あんたらの所に置いていけるなら良いのに…





ほんの少しの間だったけど、楽しかったよ



………有り難う






2009/06/27


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