Ich kummere immer noch so eine Sache.






ドイツと言う名の国であると目の前のお方が言った時、私の感じていた違和感がストンと収まるべき所に収まったような感覚がありました。きっと、この世界には私の知らない不思議なことで溢れているのですから、知り合ったばかりの人が国である事が何ら不思議でも無い気がします。

「えっと、よろしくお願いします?ドイツさん」

「国であると…可笑しいと思わないのか」

「いえ、あのドイツさんが…貴方が嘘を付くような方だとは見えないし」

「…国であろうと何であろうと、私にとってドイツさんは手を差し伸べてくれたり、傘を届けてくれた優しい方です」

「そうか…いやしかし、出会ったばかりの者を信じすぎるのも良くないぞ」

何で、その張本人から忠告されてるんだろうか…。国と言う存在は見える人がいたり、いなかったり、仮に見えたとしても国であると解る人は滅多に居ないそうです。人間とは次元が違うのだと教えて貰いました。

けれど、私は世間からほんの少しズレているからこそドイツさんと出会う事が出来て、こうやって話すことが出来、幸せな人間だと思うのです。

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