月代兄弟



「お騒がせしました……」

砂月 華17歳。
本日二度目の土下座中です。

一反木綿のペラペラさんが帰った後、迷惑を掛けた白月さんと五夜さん、そして騒ぎを聞きつけた月代家の人が集まって来ちゃった訳です。

「本当にすみません……」

「分かったから立ちなさい。別に私達は怒ってはいないから」

「すみません……」

脚やスカートに着いた土を払ってから立ち上がり、五夜さんに案内して貰って家の広い部屋に皆さんが集まる。

「さて、皆集まったようだな。ようこそ、華。本来ならば私が父を探しに行かねばならないのだろうに、君の父親を駆り出してしまい申し訳ない」

「いえいえ、此方こそ不束物ですが宜しくお願い致します」

こうして、月代家にお邪魔する事になりました。
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