世 界 観


原作と同じく、人間とポケモンが共に生きる世界。
モンスターボールやトレーナーは存在するが、個人の趣味で連れていたり仕事を手伝わせていたりと、目的は様々。トレーナーは各々の目的の為にポケモンを連れている者の総称であって職業ではなく、ジムなども無い。
場所によっては、ポケモンを道具のように扱う所も多い。


この世界には魔法に近い力、「導術」が存在する。
ポケモンによって生成されることがある「」の力を引き出し、自らの力として利用することを導術と呼んでいる。
石の力には種類があり、一般に出回っているのは炎の石、水の石、リーフの石、闇の石。石は大量に市場に出回っているため、ある程度の力の石であれば探さずとも買うことはできる。

石は誰もが使えるというわけではなく、適性が存在する。また適性があっても、石の力を存分に引き出せるかどうかには個人差がある。
普通は一人の適性は一属性のみとされるが、ごく稀にシゲルやレッドのように複数の適性を持つ者も居る。

また、この世界の何処かには、一つずつしかない五種類の石が存在すると言われている。
属性は、月、目醒め、雷、光、太陽。
その力は普通の石より遥かに強大で、使っても消費することは無いという。
未だ石は確認されておらず、ただの伝説とする者も多いが、事実は定かではない。



人 物 設 定



[サトシ]

本編開始時10歳。明るく活発な少年。
ロケット団の研究所に捕えられていたが、レッドとグリーンの働きで逃亡。ピカチュウと共に森で倒れていた所を、通り掛かったシゲルに助けられた。
何故か石無しに導術のような雷を扱える。本人も詳しいことはわかっていない。
無鉄砲で後先を考えず無茶をすることも多いが、基本的には素直で優しい。ポケモンが大好き。
持ち前の明るさと優しさで、シゲルの閉ざした心を徐々に開かせていく。


[オーキド・シゲル]

本編開始時10歳。マサラタウンの警護を務めながら、導術の研究をしている少年。オーキド博士の孫。
常に笑顔で、誰に対しても穏やかに接するが、実は心を閉ざしているが故の仮そめのもの。
過去に負った心の傷から、オーキド以外には人当たりの良い自分を作り誰とも打ち解けることを拒んでいるが、サトシにより変わっていく。
一般に出回っている全ての石の力に適性がある、とても珍しい人種。


[レッド]

本編開始時13歳。サトシとシゲルに戦いを方を教えた少年。
サトシと同じくロケット団に捕えられていたが、研究所で出会ったグリーンと共にサトシ達を逃がし、自分達もまたマサラまで逃げ延びる。
サトシのように無茶をすることもあるが、大体において穏やかで明るい。
研究時代の後遺症で手足に痺れを負っている。
適性は炎とリーフの二種。


[グリーン]

本編開始時13歳。レッドと同様にサトシ達を逃がす。
冷静沈着で状況判断力に富み、滅多なことでは焦らない。
レッドの手足の治療法を探して各地を飛び回りながら、定期的にマサラに戻ってきている。
適性は水のみだが、幼い頃からの戦闘訓練と持ち前のセンスにより、街を守護しているシゲルよりも戦闘力は高い。


[オーキド・ユキナリ]

ポケモン研究の世界的権威。マサラタウンで研究を進めている。
行くあてのないサトシを快く迎え入れ、世話をしている。
過去にある事情で両親を亡くしたレッドを一度迎え入れており、サトシと似たように世話していた。
心を閉ざしていたシゲルを心配していたが、サトシが来たことによって変わりつつある彼を見て安心し、今は二人を温かく見守っている。


[ハナコ]

サトシの母親。サトシと共にR団に捕われていたが、レッド達の働きにより逃亡した。
過去に囚われの身であったことを感じさせないほど明るく気丈な性格。深い愛情をもってサトシを育てている。
だが、オーキドとシゲルに対してだけは何故か時折影のある表情を見せる。


[ロケット団]

裏の社会に潜む存在。
誰が率いているのか、何を目的としているのかは一切不明であり、足が全く付いていない為に警察も全く手を出すことができていない。
各地でサトシやレッド、グリーンなどの様々な人間を集め、研究しているということのみがはっきりしている。