「おっ!狩野ー!今から修練場かー?」
「え?ああ…うん。…佐川くんも?」
「おう!一緒に行くか!」
「うん…」
「…あ、そういや狩野さぁ、お前さっき褒められてたぞ?」
「えっ……い、いや、いいよ、そんな気とか遣わなくて…」
「気?なんで気ぃ遣うんだ?さっきお偉いさん方が来てたみたいで、その時に獅童さんとか森さんの話が出てたんだけどその後に狩野の話も上がっててさぁ、」
「、そ、そんなわけ……」
「まあやっぱ森さんもすげーけどさすがオレらの目指すべき目標である獅童さん!!って感動に震えながら改めて獅童さんの偉大さを噛み締めてたわけなんだけど、そしたら狩野のことも話題にあがって今年の新任部隊長はなかなか優秀揃いだ〜って…………おい狩野、なんでお前そんな悲愴感漂う顔してるんだ!?」
「………だ、だってそんなの絶対ウソだ…僕なんかの名前があがるなんて…」
「いや、ウソじゃないしお前はもっと自信持てよ!」
「む、無理だよ……僕なんかよりも佐川くんたちの方が周りがよく見えてて、冷静で、無駄がなくて、」
「あー!もうっ!!やめ!それやめ!ていうかその『僕なんか』っていうのナシ!あんだけ功績上げておいて卑下しすぎだよ狩野は!ホントもっと自信持てよ!」
「だって、僕、」
「自信持て!」
「ぼ、僕…」
「自信持て!!」
「、さ、佐川くん、」
「自信持て!!!」
「ううううううっ(半ベソ)」
「あ。修練場着いた」
「う、うう…ぐすっ……は、早く…始めよう……」
「おう、そうだな。人増えたらあんまり長く使えなくなるし…準備してくる!」
「うん……(佐川くんはいつも元気だなぁ……なのにそれに比べて僕は……はあ………)」




・・・みたいな。佐川くんと狩野くんは大体こんな会話しかしてない。
佐川くんは狩野くんのことすげーヤツって思ってて、サポートしなきゃなって思ってるけど逆に狩野くんは何で自分が隊長なのか甚だ疑問でそれ関連の話題はひたすらネガティブ&吃る感じ。
二人は同じ学年なので、なんだかんだよく一緒に居そうな気がします。というか佐川くんが狩野くんに絡んでいく。

うちの黒軍はちょっと暗い感じになりがちだから、白軍は基本こういう高校生ノリみたいなのばっかになりそうです。





▽日常ネガポジ(狩野と佐川)

2013/05/20 20:19


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