井出くんについて
2013/02/14 23:33


井出くんは、女木くんとは違った方向で感情の機微に乏しい子です。
正確には、乏しかった子という過去形にはなりますが。
女木くんが現状そういった状態なのに対して、井出くんは周りの人たちと触れ合いながら少しマシになってきてるようなイメージ。表面的にはヘラヘラしてるし、ふざけてる鬱陶しい子ではありますが←
お家は名家に代々仕える暗殺家系みたいなのとかで、物心つく前からそういった類の英才教育を受けていたことから痛覚障害気味です。
刺しても倒れないし、殴ってもゆっくり立ち上がって来る。骨が折れてても痛くないから、血だらけでも平然とした顔で、変な方向に曲がった腕のままで近づいてきたり…一種のホラー(笑)
痛みに関しては、感知しそうになったらシャットアウトしてそう(by きと)ってことで、自分を守るために無意識に小さい頃から自己防衛の暗示をかけていて、もし戦死することがあったりしたら、死ぬ最期の時にだけ痛みをちょっとだけ覚えて、ああ、俺って今ちゃんと生きてるんだなあって実感して、うっすら笑いながら息を引き取りそうな気がします。

てか痛みを感じない、そういうところから、避けられるような攻撃もわざと避けないようなところがありそう。
だから攻撃をそのまま受けて、そんで怪我してんの一臣さんに見つかって蹴られるか銃ブッぱなされてるみたいな。
で、道具として生きるよう教え込まれたから現状、道具として生きるつもりは別になくても、自分の身体に対する関心が薄かったりして。
痛みを感じないから余計にそうなんだと思いますが、他者に対する温かみが少なかったり、簡単に切り捨てたり、情の薄い性質と、表面的には周囲に合わせているようで合わせられてない笑みを浮かべてるのが井出くんのメインイメージ。笑顔は、表情がないままだと大衆に溶け込みにくいってことで英才教育の時とかに身につけさせられた物なんじゃないかなあとか思います。
余談ですが、学生軍に入る前とかは、CMで見ただけだけど現在公開中の邦画の『脳男』の生田くんの役が結構私の頭の中の井出くん像(雰囲気)ぽくてひょえーってなりました。まあ知能指数が高い云々とかよりかは、あの雰囲気と戦闘シーンとかが近いっていうだけなんですが。普段はヘラヘラ笑ってるけど、スイッチ入ったらああいう無機質な感じになると思います。オンでもオフでも、飛んできたナイフをわざと手にぶっ刺させて止めたり、攻撃あえて受けて相手の動きが鈍ったところを躊躇いなく攻撃していくような子だろうから、どっちにしてもアレなことにかわりはないですけどね。

あ、あとそれから、一臣くんにとても執心しているようでいて、でもその理由は傍に居たら面白いからとかそうじゃないとか。
楽しいとかっていうよりも、飽きないから、っていうような認識できっと一臣くんについてってる気がします。
多分始まりは、自分と居てプラスの感情もマイナスの感情も持たない珍しい存在だから、みたいな。
出会いの順は矢野崎くん(同班同部隊)→一臣くん(隊移動前)→香野くん→早川くん(死神部隊配属)とか。
一臣くんとは支えたり支えられたり、みたいな関係では全然なくって、むしろプライベートでの干渉とかは少ないんじゃないかなあ?
それからとりあえず、彼の道徳的なモラルは低そう。感情面で希薄ってことを挙げれば非常に女木くんに近いようだけど、女木くんは少し人間的だからそういった部分が決定的に違うんだろうなあと思います。


周りから浮いた存在。薄気味がられたり、奇異な目で見られたり。他人に何かを求めたりしていなかったはずなのに、少しずつ周りの人間と触れ合う内にほんのちょっとだけ、周りの人間に対しての情が生まれていて、それは切り捨てようと思えば簡単に出来る程度のものでしかないけど、そのほんのちょっとだけの情が、彼にとっては果てしなく大きなもの…みたいな。私の中で井出くんはそういうワチャカナドゥ。





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