香野くんについて
2013/04/09 01:43


香野家は、代々続く黒思想の名家です。
香野くんは三人兄弟の末弟。
兄二人よりも出来が良く、親からは異常な期待を、兄たちからは表には出さない妬みを向けられながら育ったため、自分の立場、能力を示すために不遜な発言や態度を取るようになり、今に至ります。

気を許せる間柄であれば、好戦的な雰囲気から淡々とした、物静かな印象の少年に変わるような一面もある…かな?
本質的には穏やかで、どちらかと言えば一人黙々と読書するような感じです。
成績は優秀で、それは本人の努力によるところも大きいけれど周囲は親の七光りだとか権力で就いた役だとか、貶したり陰口を叩いたり。
でも周りを黙らせるある種のカリスマ性?みたいなものがあるのか、戦闘力的には周りの面子と比べると劣ることもあるけど、実力で勝ち取ったポジションです。

で、彼の現状での第一印象は、自分の立ち位置を、お家の位の高さを、己の優位性を誇示するためのものなので、大概の人間はきっと難色を示します。
でもそこから彼に敬服するか、対立するか…多分どっちかに別れるんじゃない、かな?

香野くんは、自分の部下や周辺の人間は無条件でまず己が動かすべき駒であるっていう認識があると同時に、守るべき対象であるという難儀な認識も持っちゃう子なので…自分を悪く言おうがなんだろうが、とりあえず死なせるつもりもなければ特に好かれようとかいう気もなかったりして。
けど、一応気にかけたりもして。
最初は嫌われるけど、ちょっとずつ印象が変わって好かれるようなタイプかな??
自分の隊内での評判はいいけど、周りからは偉そうとか、家のこととかで叩かれてそう。でも多分本人は大して気にしてない←

あと、矢野崎くんのことは実の兄たちよりも兄のように思える存在として慕っていて、早川くんは入学してから自分を良くも悪くも対等に扱ってくれる存在として気を許していそうです。

お家のために。お国のために。そう口にしながら、自分が言葉を交わした人たちが、そのために死んでいくような現状や世界を内心ではただ静かに、馬鹿らしく愚かしいと思っていて、でも、その呪縛から抜け出せないような思考回路。

泣いたり喚いたりする姿は見せないけど、きっとうちの子たちの中で一番そういうことで苦しんだり、悲しんだりするのは香野くんだと思います。
命令を遂行するために誰かの死を踏み台にすることへの躊躇なんて、ほんの少しだって見せはしないけれど、きっと身を刻むような思いを抱きながらも無表情に命令を下しているはず。

だから、白軍に対しての抑制活動には意欲的に参加したり、主要戦闘で戦力を潰しに行っても、香野くんは可能な限り殺さずを貫こうとしていそうな気がします。
殺さずの精神から腰抜けとか罵られても、女木くんの立てたプランをベースに相手方の戦力を確実に削ぐ戦法を取っているから、上層部からの評判は…まあ、悪くない感じ?

女木くんのことは信頼していて、けど立場的な意味合いが大きいからプライベートでは全く関わらないし軍関連でしか繋がりがないけど、私的にはすごくバランスのいい感じな二人だと思います。

てか、隊員周辺からはひっそりと慕われてるといいです。
うちの司令塔はああ見えて本当は優しいし、こんな俺でも認めてくれたんだ、お前が必要だって、言ってくれた――…そんな、慕われ方?
女木くん辺りは隊長じゃないから直接関わることはないけど、指示を仰いだりする時やら身体が鈍らないように時々演習に参加してそう。






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