▽靴屋『LACE(レース)』のLACEは靴ひもの意


靴屋『LACE』では、基本的に既製品の靴を仕入れて店頭販売しています。
ラインナップは革のブーツやワークシューズが多め。
主人の井手くんが気に入ってるメーカーの物を基本扱ってるので、流行りによくあるキラキラしたデザインの靴はあまり扱ってません。
が、季節や時期、需要に合わせて少数仕入れたりはしています。

プラス、井手くんは趣味で自作の靴を作ってます。
ブランド化までは至らず…本人も別に望んではないものの、依頼を貰えば採寸してある程度の期間をもうけてオーダーメイドの靴を作ったりもしてたり。

なんか噂が回って、たまーに靴作ってくださいってお客さんが訪ねて来たりしてんじゃないかなとか。

で、一臣くん辺りが結構前から実はその手のお得意様?とかだといいなぁなんて思ったり。
井手くんが一臣くんに跪いて、木型から作って…作業しながら世間話をしつつ井手くんの出したコーヒーに優雅にケチつける一臣くんような風景があると美味しいよ。

靴屋のカウンター奥には小さめの作業スペースがあって、靴作りは店番しながらそこでゆったり行ってます。

お客さんそんなに多いわけじゃないから、井手くんはカウンターに呼び鈴置いて作業場で靴作って過ごしてそうです。



▽店主の井手くんは器用貧乏


近所に住んでた叔父が靴を作るのが趣味で、小さい頃からその作業を見てたのが靴屋さんを始めるきっかけになったんじゃないかな〜とか思います。

井手くんの叔父は趣味ながら結構本格的に靴を作ってたので、作業工程なんかはそこから学んだり。
なので靴作りに関しては、叔父さんが井手くんの師匠になる…のかな?

独学で革に模様入れる製法とか使って小物作ったりもしてます。そっちは靴よりも更に趣味の趣味、お遊び。
靴も好きなんだけど、靴が好きって言うよりも革を使った物が好きな感じです。
一つのことをしだすと結構そればっかりになるタイプ。

学生戦争みたいに仮面みたいな笑い方はしないで、ゆるゆるーっと生きてると思います。
でも相変わらず相手をおちょくる、というか煽るようなふざけたことはすっとぼけた顔で言う。へらへらしてる。キレられる。

ちなみに靴の依頼は、ふんだくったりしないから大した儲けになってなくて貧乏ライフを満喫中。
何気に早川くんと同じボロアパートで生活してそうです。
学生戦争みたく痛覚やら感覚が麻痺してるわけじゃないから普通なんだけど、インスタントの物とか作ったり淹れても何故か美味しく仕上がらない技の持ち主。

お金がないくせに道楽的な生き方してる感じ。







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