▽吸血鬼ハンターと落ちこぼれ吸血鬼


聡くんは敬虔なる信徒に見せて実際は別にそうでもない聖職者とかバンパイアハンターで、航太はそんな聡くんの前に飛んで火に入る夏の虫の如く街中で貧血で倒れちゃうっていう…なんかそういうのが頭に浮かんだりしまして。

目の前を歩いてた人がいきなり倒れたからびっくりして咄嗟に支えたけど、その時に吸血鬼ってことに気づいて、でも敢えて助けた聡くんに拾われて……自分がまだ一人前の吸血鬼ではないことを白状させられて始まる二人。

一人前の吸血鬼になるためには、自分の力で相手を誘惑して虜にし、油断させたりそうとは気取らせないように血を頂けるようになること……みたいなのがある設定な吸血鬼イメージなんですが、それが上手く出来ないし誘惑とかどうやればいいんだよ…つか捕まったし、一人前になる前に灰になる運命か……ははは……って航太が天を仰ぎたくなってたら、

「へぇ…?じゃあ、誘惑してみて?」
「、は?」
「ほら。誘惑」
「いや、お前いきなり何言って…」
「うん?面白そうだから、協力してあげようと思って」

とか人好きしそうな笑顔で言いながら航太の腰を抱き寄せて、

「…一人前の吸血鬼になりたいんだろ?俺が、その相手になってあげるよ」

って顔を近づけて言われて、驚きに声が出ないし格好良いのと照れとか動揺で赤面する♀航太とか美味しい…。いやまあ♂でもいいんだけど。

そっから練習ってことで共に生活しながら、毎夜ベッドに腰掛けた聡くんに微笑みながら「おいでよ」って手を伸ばされる航太…。
ぐってなるけど、人間の癖に余裕こきやがって…俺だって本気出せばこんなやつ!!!って思いながら顔を寄せて、けど結局躊躇いがちに口付けて、唇を食んで、いつまで経ってもそこから先に進もうとしない航を嗜めるように聡くんから口付けを深められて。
口内を容赦なく蹂躙されて足に力が入らなくなって、聡くんに倒れこむようにしながら支えられてとろ顔で荒い息を整えようとしたら
「…だめだろ?ちゃんと誘惑しないと」

って耳元で低く囁かれて、自分が吸血するどころか結局毎回そんなのできないくらい滅茶苦茶に奪われちゃうような聡航が欲しいです。
なんかえっちなラブコメ風味?

あ、あと吸血鬼にも噛むのが上手い下手とかあって、航太は下手だといいです。上手い吸血鬼は、噛んでるのを感じさせないけど下手だと噛まれたら痛いっていう……練習次第では上手くなるとか。

「ふうん。病院の注射みたいだね」
「注射…?」
「あー、分からないか。そうだなぁ…うーん。じゃあ、セックスと似てるとか?」
「っ、せっ!?!」
「うん。だって練習次第で上手くなるんだろ?下手でも」
「、そ……うだけど例えが……」

もだもだじわじわ気まずくなる航太に笑って、「下手なら、上手くなればいいだけだよ。吸血も、キスも、セックスも、全部付き合ってあげるから……ね?航太、おいで」
「っ、」
「今夜も、誘惑されてあげるよ」

って、柔らかく笑ってる聡くんが色っぽく目元を細めるのがただただ見たいだけでした…私が←

けど多分、誘惑されてあげるって言うからには基本的に受け身で、航太が自分に仕掛けてくるのを促してるんだろうな。

航太が眉間に皺を寄せながらじわじわ汗かきつつ聡くんのシャツのボタン外して、口づけて……ん?なんかこれ、行方知れずになった親の借金返すために風俗で働くことにしたけどお客さん対応の前に練習でお店のマネージャーが付き合ってるとかそんなシチュも浮かんだりしたんだけど……?それも聡航、悪くないな????←

でも結局練習上手くできなくて、まだ店には出せないなぁって言う聡くんとの練習が続き…でもお給料は研修中ってことで渡してくれて。最終的には、上手くなってきても店に出すのが惜しくなったから、それは言わずにずっと練習を続けてたのがある日バレてぶちギレする航太とか頭に浮かぶな…。
けどその過程で、家も差し押さえられた航太を自分ん家に住まわせることにしたり、なんやかんやと優しい気のすることやらコミュニケーション取ってる内に航太は聡くんのこと好きになっちゃって、頑張ってるつもりが馬鹿にされたような気になって家を飛び出して…まあ最終は和解してハピエンだけど、なんかそういうベタな展開割りと好きなのでそんな話も読みたいです。おわり。






吸血鬼ハンターと落ちこぼれ吸血鬼な聡航+追記で風俗ネタ聡航/白

2015/09/24 16:09

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