zzz-s | ナノ
『がっくん！！！』
「うわっ、なんだよ名前！！」
『またしたでしょ！！』
「し、してねーよ」
『目が泳いでる！！ほんと止めてよ、侑士がキレて大変なんだから』
「・・・そのまま別れろ」
『何か言った？』
「なんも言ってねーよ、つーか教室戻れよ」
『ちゃんと反省してよね！！あ、今日帰らないから、じゃあね』
「お盛んなことで」
『ばかっ』
「またしたの？？」
「うわっ、ジローなんでいんだよっ」
「名前の匂いがしたから〜」
「なんだよ、それ」
「でさ、名前のふりして告白されてきたんでしょ？」
「まーな」
「で、OKしちゃったんだー」
「ふん、俺とあいつを見破れないとかまじであいつのこと好きなのかよ」
「ねぇー、がっくん」
「あぁ？」
「名前のこと、そんなに好き？」
「・・・」
「おっしーにとられたのがそんなに嫌？」
「なに言ってんだよ、ジロー！！俺は別にっ・・・」
「がっくん、」
「人を好きになるのにいいも悪いもないよ」
「っ・・・」
「それが血が繋がった人を好きになってもね」
「・・・駄目だろ、それは」
「誰が決めたの？」
「けどっ」
「じゃあ、しっかりと断ち切りなよ」
「・・・」
「名前に兄妹以上にちょっかい出さないで」
「芥川ー、なんでお前がここにいる？」
「えーっと・・・夢遊病？」
「もっとましな嘘つけー、それじゃあみんな本気にする、ほら早く自分の教室に行けー」
「はーい、じゃあね、がっくん」
「俺にどうしろって言うんだよっ」
「向日ー、なんか言ったか？」
「っ・・・なんでもっ」
終