zzz-s | ナノ
「名前」
『・・・』
「名前、どうしたんじゃ？」
『・・・』
「答えてくれないと、淋しいぜよ」
『・・・』
「俺、何かしたか？」
『・・・い』
「ん？」
『お兄ちゃんなんか、だいっきらい』
「っ・・・名前、」
『お兄ちゃんは名前が、名前が好きなんでしょ？愛してるんでしょ？なのにっ、なんでっ』
「そうじゃ、俺は名前を愛して」
『うそ、うそだよっ、名前がまだ幼いと思って馬鹿にしてっ・・・』
「そんなことない、俺には名前しかいないっ・・・なんでそんな悲しいこと言うんじゃ？」
『名前、見たもんっ・・・放課後、お兄ちゃんと知らない女のひとが・・・セックスしてたっ』
「っ・・・あれはっ」
『名前、知ってるよ、セックスって好きな人とするんでしょう？あの女のひととセックスしてたってことはあのひとが好きなんでしょう！！』
「名前、聞きんしゃい、あれはただ」
『名前にはっ・・・セックスし、な・・・のに・・・ひっく、うそ・・・きっ』
ぎゅっ・・・―――
『離してっ』
「名前、聞いて」
『やっ、なにも聞きたくないっ』
「聞きんしゃいっ！！」
『っ・・・』
「俺は名前が好きじゃ、愛してる、それは嘘じゃない」
『でもっ』
「俺だって名前とセックスしたいっ・・・でもそれは出来ない」
『・・・妹だから？名前がお兄ちゃんと血が繋がってるから？』
「・・・そうじゃ」
『へんだよっ・・・そんなのいやだよっ、名前はお兄ちゃんがっ・・・雅治を愛してるのにっ』
「あの女を抱いてる時もずっと名前のことを考えとった、名前を重ねてたんじゃ」
『雅治っ』
「好きじゃ、許されるならお前を抱きたいっ」
『・・・抱いて』
「名前」
『雅治、抱いて・・・もうだめっ、いやなの、おねがいっ、このままだと変になるっ』
「っ・・・名前、名前っ名前！！！」
『まさ、はる・・・』
「名前、好きじゃ・・・愛してる・・・」
終
『っ・・・はぅっ』
「名前、俺たち、今一つになってる」
『ほん、と？』
「ほら、名前の中に俺がいる」
『んっ・・・ほんとだ、』
「名前、」
『な・・・に・・・？』「愛してる」
『う、ん・・・名前・・・も』
「名前、動くぜよ」
『んっ・・・はぁんっ、あっ』
「名前、名前っ」
『まさっ・・・くぅんっ、っ・・・』
「ずっと、ずっと・・・一緒に、いよう」