zzz-s | ナノ
『お兄ちゃんっ』
ぎゅっ・・・―――
「おかえり、遅かったな」
『えへへ、ちょっとね』
「ふっ、告白されて遅くなった確率100%」
『もう、お兄ちゃんは何でも分かっちゃうんだね』
「相手は三年の野球部部長か?」
『うん』
「で、どうしたんだ?」
『分かってるのに聞くの?』
「お前からちゃんと聞きたい」
『ふふ、ちゃんと断ったよ』
「そうか」
『・・・』
「名前?」
『・・・ねぇ、私のこと何でも分かるんだよね?』
「・・・どうした?」
『私の・・・スリーサイズとかも、知ってる?』
「っ・・・まぁな」
『それ・・・ちゃんと合ってるのかな?』
「・・・」
『答え合わせ、しようよ・・・』
スルッ・・・――――
「名前っ、おいっ!!」
『ねぇ、私の胸触って確かめて?』
「っ・・・止めろっ」
『下も、ちゃんと、ね』
「名前、駄目だっ・・・」
『お兄ちゃん、私の好きな人も当然知ってるんでしょ?』
「っ・・・」
『私もお兄ちゃんの妹だからかな、分かるよ?お兄ちゃんの好きな人、』
「駄目だ、止めるんだっ!!」
『答え合わせ、しよっか?』
「名前っ!!俺たちは」
『私はっ』
『お兄ちゃんが、好き』
「っ・・・俺も名前が好きだっ」
『ふふっ、知ってる・・・ねぇ』
『えっち、しよ』
「っ・・・それはっ」
『蓮二、して・・・』
「くっ・・・名前、名前っ」
『蓮二・・・好きだよ』
終