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『ねー蔵ー』


『どうやって死にたい??』


「・・・は?」
「名前、なにわけ分からんこと言うてるん」
『謙也は黙っといてっ』
「・・・俺、なんかしたか?」
『え?』
「浮気なんてしてへんで!?俺は名前命やっ!!」
『は?浮気?』
「もしや、一昨日の告白のことか?あれは抱きしめたら諦められる言うたからしょーがなくっ」
『・・・へー、抱きしめたんや』
「や、やからそれはしょーがなくやで!!俺が好きなんは名前だけやっ」
『わかった、わかった・・・ちゅーかちゃうし、ただ気になっただけやねん』
「・・・気になった、だけ?」
「くっ、白石の奴、自分で墓穴掘ったで」
「・・・」
『その件は後で聞くわ、でどうなんや?』
「・・・そ、そやなー、俺はあれやな」
『なんやねん』


「腹上死」


『・・・でたよ、エロのバイブル』
「ふくじょうし?」
『謙也、もしかして知らんの?』
「っ・・・ちゃ、ちゃうわ!!知ってるっちゅーねん」
「名前、そういう時は生暖かい目で無視や、無視」
『そやねー、それがマナーだよね』「お前ら、ちょい待ち!!なんやねん、それっ」
『で、腹上死って本気なん?』
「当たり前やろっ、ちゅーか何他人のふりしてんねん、名前は当事者やろ?」
「え、無視?無視なの?」
『はぁ?何それ』

「何それって・・・お前とのセックスの時に死ぬんやろがっ」

「セッ・・・(///)」
『・・・』
「感動の余り言葉が出えへんか?」

『・・・おえ』

「な、なんやねんその反応は!?お前は嬉しくないんか?」
『腹上死なんて誰がさせるか!!』
「なんでやっ、愛してる奴と一つになって死ねるや、最高やん」
『あほ・・・』
「こんなに俺は愛してんのになんやねん、それ」
『なに?私が愛してないとでも言うん?』
「ちゃうけど・・・なんや寂しいわ」
『蔵、』
「なんや」
『わたしは死にたくない、蔵ともっとずっと居りたい』
「っ!?」
『死ぬなんて考えられへんよ』
「名前・・・」
『蔵は、ちゃうん?』
「そや、俺もまだ死にたない・・・もっと名前といたい」
『ふふ、よかった』
「名前、好きやで」
『私も蔵が好き』
「ずっと一緒にいような」
『うん』



「謙也先輩、」
「いたっ・・・なにすんねん、財前!!!」
「あのうざい人らどうにかして下さいよ」
「ん?蔵と名前・・・っ!!(///)」
「なに赤くなってるんすか?キモいから止めて下さい」
「そ、そう言われても俺らまだ中学生なのにセ・・・」
「せ?」
「な、なななんでもあらへんわ、ぼけー!!!」
「・・・ぼけ?誰に向かって言ってるんすか?俺、いま苛ついてるんで・・・手加減出来ませんよ」
「へ!?ちょ、財前、待て、話せば分かる、やからほんまにっ」
「うっさいわ、へたれ」

「ぎゃああああああ!!!!」




『で、話は戻るけど抱きしめたってほんまなん?』
「っ!?」


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