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「ひかるー」

何やねん

ほんま訳分からへん


『名前さん、』
「光、はやくー」
『なにやってんですか』
『え?見れば分かるやろ?お風呂入ってんねん』
「・・・ここ俺ん家ですよ?」
『知ってるわ、やから光もほら』

『一緒に入ろ』


「・・・はぁ」

ほんま意味分からへん
分かってるんですか?

俺はあんたが

「ほんまに入ってもええんすか?」
『もちろんや』
「・・・身の保障は出来ませんよ」
『えっ(///)』

言うたやないですか
俺はあんたが好きやって

好きなんやから欲情するんは当たり前や

『光のえっち!!!』
「今の名前さんの方がえろいっすわ」
『っ・・・あほっ!!!』

なんかの入浴剤によって色が着いたお湯に浸かる名前さん
見えそうで見えへんくて
体のラインだけがうっすら見える現状はめっちゃえろい

「ええやないですか、俺たち付き合ってるんやし」
『そーやけど、なんや恥ずかしー』
「あんた、自分がさっきなんて言うたか覚えてます?というか、自分の状態分かってます?」
『・・・きゃっ』
「ほんま訳分からん」

前から、付き合う前から
天然やと思ってたけど
天然なんか甘いは、この人は



ど天然や



『・・・でも、』

『光とやったら、入ってもええよ?』

「っ・・・」


小悪魔っちゅうやつやな、これは
天然で小悪魔って、反則やろ
ほんま、どんだけあんたは俺を振り回すんやっ

「・・・部屋に居ますんで、早よう来て下さいっ」
『えっ・・・う、うん』

何やねん
ほんま自分、かっこ悪っ
どっかのへたれみたいに俺は名前さんから逃げ出した

自分の部屋に戻るとベットに身を投げた
体が、特に下半身の熱を消そうとどうでもいい事を考えた

だけど頭にこびり付いたあの人の残像は消えることは無く
逆に色濃く鮮明に俺の中に残った






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