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「せーんせっ」
『ふふ、待た仮病かな?』
「ちゃいますよ、俺のはちゃんとした病気なんや」
『そうなの?どんな病気?』
「恋患い、や」
『あは、青春だねー、じゃあココアでも飲んで一緒に対策でも考えよう』
「・・・そやね」

ちゃうよ、先生

恋患いなんはほんまや、けど
先生は俺が好きなんは生徒の誰かやって思うとる
ちゃう、ほんまちゃう、

俺が好きなんは


先生や



「せんせー」
『ん?』
「めっちゃ、辛いよ」
『・・・うん』
「ほんま、好きなんや」
『うん』
「好き、や・・・」

先生は俺が好きな優しい笑みで
俺の想いを迷わせる
受け入れてくれるわけでもなく、拒絶するわけでもない
ただ優しく、包み込むんや

想いは行き場を無くし、入る隙間もないんに俺の中に戻って激痛を生む

それでも
明日もまた保健室に行くんやろう
どんなに痛くなろうと

治せるんは先生だけなんやから






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