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「名前ー」
『ん?』
「ぎゅってしてよか?」
『・・・ええよ』
「名前はむぞらしかー」
『ふふ、ありがとって、くすぐったいっ』
「安心するにおいがする」
『もー。・・・ちーちゃんもするよ、太陽のにおい』
「好いとるにおいか?」
『うん・・・ねぇ、ちーちゃん』

『なにか、あった?』

「・・・名前には敵わんばい」
『何年ちーちゃんの妹やってると思うとるん?』
「そぎゃんね」
『・・・私じゃ、頼りなか?』
「そぎゃんことなか・・・なー、名前」

「昨日の・・・告白、どぎゃんした?」

『えっ・・・ちーちゃん、なんでっ』
「・・・偶然、通りかかったけん」
『そぎゃんね・・・断わったよ』
「・・・ほんとか?」
『嘘ついてどうするん?』
「・・・よかった」
「名前はまだ俺のたいっ」
『・・・ちーちゃんはずるい』
「どげんしたか?」
『ちーちゃんだって、いっぱい告られてるくせにっ』
「ちゃんと断わっとるよ」
『知っとるっ・・・でも、私より多か』
「俺は・・・名前が一番好いとる」
『そぎゃんこともっ知っとる・・・けど、』
「名前は・・・やっぱり、むぞらしかね」
『・・・』
「しゃんむり不安なら、もっときつく抱いたるから」
『っ・・・』
「泣かんといて」
『ふぇ・・・ちー・・・ちゃ、んっ』
「名前の体は小さかー」
『ち・・・ちゃんが、大きすぎるんだよ』
「そぎゃんね」
『ちーちゃん、』
「ん?」
『すいとるよ』
「俺もたい」








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