zzz-s | ナノ
「ねー、柳生」
「なんですか、名字さん」
「こないだ見たアニメに柳生に似てるキャラクターがいたんだー」
「アニメのキャラクター、ですか?」
「うん、すっごく似てるの!!」
「ほー、そりゃ気になるぜよ」
「仁王くん、気配を消して近づかないで下さい!!」
「やっほー仁王、またサボって来たの?」
「おん、それより柳生に似てるっちゅーんはどんなキャラなんじゃ?」
「うんとね、見た目は熊なの」
「「熊!?」」
「見た目は凄く可愛いんだけど・・・」
「けど、なんですか?」

「変態なの」

「ほー」
「・・・」
「くま吉くんって言ってね、大好きなにゃん美ちゃんのものを盗んだり、付け回したりするんだー」
「ふむふむ」
「・・・」
「極めつけは彼の名言が

変態という名の紳士

なんだよー!!これは柳生でしかないよね!!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!!私のどこが変態なんですか!?」
「そりゃーねー」
「ぴよ」

「「柳生は私(名前)のストーカーじゃん」」

「な、何を言うんですか!?」
「だって振り向けば柳生がいるよ?」
「柳生、お前さん、名前のものパクッておるじゃろ?」
「そ、それはですね」
「黙ってたがな、名前が探してたリップクリーム、実は柳生が使っとるんじゃなか?」
「うわー、何それ!!なんでそんな事するの!?」
「そ、それはっ」
「理由があるんか?」
「あるなら言ってみなさいよ!!!」
「・・・それはっ」


「それは愛故です!!!」


「「・・・」」
「名字さんが、す、好きなんです!!だから・・・」
「「認めたね(な)」」
「は?」
「やっぱり私のリップ、柳生がパクッてたんだー」
「思いつきで言ってみたんじゃが、本当だっんじゃなー」
「だ、騙すなんて酷いです!!」
「いやいや、お前の方がたち悪いから」
「な、なんなんですか!?好きな人といつも一緒に居たいと思って何が悪いんですか!!好きな人のものが欲しくて何か文句ありますか!!」
「悪いもなにも・・・」

「「犯罪だから」」

「くっ!!私は、認めません!!リップクリームも返す気はありませんから!!」
「もういらないから、つーか使わないで」
「隙を見て、リコーダーも拝借しますから!!!アデュー!!!」
「ちょ、マジで止めてー!!!!」





「名前も素直じゃないのう」
「な、何がよ!!」
「あんな事言ってても柳生が好きなんじゃろ?」
「はぁ!?」
「好きな子ほど虐めるなんぞ、可愛ええなー」
「何勘違いしてんのよ!!違うからー!!」
「ぴよ」



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