「燐、口あけて」 そう指示するとおそるおそる口を開く。赤の舌が覗くそこに指を二本突っ込んで、そのまま口内をまさぐる。されるがままの燐は、僕と目を合わさないようにずっと下を向いて一点だけを見つめている。この行為の終わりは僕が満足したら。やっと抜いた時に指はもうふにゃふにゃで、燐の唾液がてらてらと光っている。それを自分の口に突っ込んで引き抜いたあと、何もしていない反対側の手で燐の頭を撫でてやる。燐は恥ずかしそうに俯いて、いつものせりふを僕に向かって吐くのだ。 「名前で呼ぶなって、いつも言ってんだろ」 「ああ、ごめんね…兄さん」 僕は燐が大好きだ。けど兄さんは大嫌い。いつまでも壁を作って僕を突き放す兄さんが、嫌いだ。 「ゆきお…っ」 「ちょっと黙って」 何も言ってほしくなくて、僕はまた燐に指を突っ込んだ。ぐちゃぐちゃに掻き回して、僕しか感じれないようにしてやる。いつになったら兄さんは、燐は、僕のものになってくれるんだろう。 ────── 雪男はHENTAIです ちなみに私は猫の口に指を突っ込むのがとても好きです |