白石を分析 | ナノ


最後に白石を分析してみる。


白石って何でもそつなく出来ちゃうタイプだと思う。テニスに関してはホンモノの完璧。だけど白石にだって苦手なものや不得意なものだってあるはず。だけど先に述べたように、そつなく出来るから周りから【完璧人間】って見られちゃう。

そう思われることはさほど苦痛ではない。「白石君すごいね」そう褒められることはむしろ快感。

だけど完璧っていうのは努力ありき。ある一定まではそつなく出来るけれど、完璧にするにはやはり努力が必要。その【努力】の部分を周りは知らない。

別に白石自身、努力してる所を見せたくないしわざわざ言う必要がないと思っている。だけどたまに誰かが言う。


「白石は何でも簡単に完璧に出来てええよな」


その言葉が胸に刺さる。簡単に?いつ俺がそう言った?簡単に完璧なんか出来るわけないやん?……。

いつしか完璧っていう言葉が恐怖になった。完璧でなくなると、自分はどうなるのか。【完璧】じゃないと自分が自分でなくなる、そう思うようになった。だから、部長として色々と苦労したと思う。テニスの楽しみを見失ったり、ただならぬプレッシャーだったり。

そんな経験をした上で、自分でパーフェクトテニスって宣言する。そのことを考えると、白石はどれだけ強い人間なのか考えさせられる。強いということは、自分の弱さを知ってるから。


なんだか纏まらなくなってきた……あれ、何が言いたいんだ?


白石は完璧という言葉に捕われてる。周りからの期待、ひとつのミスも許さない、堪え難いプレッシャー、そして果てしない道のり。

捕われの身の白石。だけど、それを上手く自分にとってプラスにしていると思う。それはやっぱり白石が自分のことを一番理解しているから。自分の力量、そしてそれを決して驕り高ぶっていない姿勢。それが白石の一番の魅力だと思う。


そして白石はジェラシーの塊だと思うんだな。人の良い所をついつい自分と照らし合わせる。何故かというと…やっぱり根っからの完璧人間だから。一番の標的はやっぱり謙也かな。白石にとって一番の理解者で、そして親友。もうね、謙也の優しさや心の暖かさに嫉妬でごちゃごちゃになってる白石を見てみたい!←勝手な願望


それにしてもplayerの歌詞ってすごいね!さすが中の人!



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