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「いきなりやけど白石君って将来の夢ある?」

「えらいほんまいきなりやなあ。将来の夢か…あんまし考えたことないなぁ」

「白石君が先生になったら女子生徒にモテモテやろなあ。ホストやったら即効No.1やで」

「んー…先生はええけどホストはないわぁ。あんな世界なんや恐いわ」

「そう?案外イケると思うよ。テレビの特別番組で取材されてそうやわ」

「いやいやないわ〜。あ、よう考えたら将来の夢あるわ」

「えっ?何々めっちゃ知りたい!」

「お婿さんになりたい」

「……へ?」

「別嬪さんなお嫁さんとかわええ我が子と仲良う暮らしたいわ。まあ長男やし婿入りは難しいやろけど俺結構マスオさんポジションいけると思うねん」

「はあ…、」

「ちょっと頑固やけど威厳のあるお父様と古き良し品やかなお母様、それにおてんばでそそっかしいけど明るく元気なお嫁さん。極めつけにちょっとませてるけど純粋な子ども。もう最高やん素敵やん!」

「へ、へぇ〜。案外純粋な願望だね…」

「当たり前やん。平凡でも何でも幸せなんが一番やで?」

「じゃあタマが愛猫のエクスタちゃんになるの?」

「あほぅ、エクスタちゃんはあんなんよか何十倍も何百倍も別嬪さんやっちゅーねん!」

「ご、ごめん…。(なんだかなあ〜。反応し辛れー)」


隣の席の白石君
(とりあえず私の夢はサザエさんにしよう、そうしよう)


20110618

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