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「石田君ってなんで師範って呼ばれてんの?」

「さてなぁ…気付いたらいつの間にかそう呼ばれとったんや」

「テニス部以外からもそう呼ばれてるよね。私も師範って呼んでいいかな?」

「何でもええですよ」

「師範って悩みとかあるの?私は煩悩まみれでほんま嫌になってまうわ〜」

「そらありますわ」

「例えば?」

「髪の毛生えてこうへんなあ〜とか、年相応に見られへんなあ〜とかありまんで」

「そっかあ…師範でもやっぱ悩みってあるんやな」

「……あの、一応ボケたつもりやったんやけど」

「へ?…えぇ!ご、ごめん。真に受けてもうた!」

「いや、こちらこそ何やすんまへん。(何で誰もボケに気付いてくれへんのやろか)」



隣の席の石田君
(まだまだ修行が足りんな)


20110608

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