小説 | ナノ



※キャラがイマイチつかめてないので全体的に色々おかしい







私とバドは所謂腐れ縁ってやつだ。
小さい頃からの縁が切れに切れず今まで続いただけ。まさにそんな感じ。



「遅い。5秒の遅刻だぜ。」

「ちょっ、そんなの遅刻に入らないでしょ!!」



バドは意外に時間に厳しい。これがゼルダだったら1時間だろうか2時間だろうが何時間遅れたって許すくせに。
5秒くらい自分の髪の毛の具合チェックして待ってろよ。あれにかなりの時間をかけてセットしてるの知ってるんだから。



「今日は俺が考えたデートコースをチェックしてくれるんだろ?早く行くぞ。」

「えっ、嫌。」



その答えはものすごくナチュラルに私の口から出てきた。

だってコイツのデートコースってあれでしょ?前にも一回ご飯を奢らせるのを条件に付き合ってあげたが、なんだか普通すぎた。
髪型があれだけ奇抜なんだからなんかすごいのを期待してた私も悪いのかもしれないけど、本当に可もなく不可もなくって感じの普通だった。あんな定番のデートコースなんてつまらないし。
といいますか、それ以前になんで私がデートコースチェックをやるって決まってるの?一応彼女とは仲良いけどさー…。



「あぁん?じゃあテメーにはもう用はねぇ。」

「そーですかー。私も、もうゼルダとの恋のキューピットしないから安心してね。」

「!」



それだけは!!
とバドの表情が物語っていた。とてもわかりやすい変化だ。



「私さ、寝坊して急いで来たから朝ご飯まだなんだよねー。」



わかりやすいバドは好きだ。
そして彼は外見からはまったく想像が出来ないが意外に聡いから私のこの言葉から自分をすべきなのかもうわかってるはずだ。
…ゼルダが絡むと、悪役のような目的のためには手段を選ばない一面もあるんだけどね。



「……ちっ。しゃーねぇなぁ。ジョアの店でいいか?」

「さすがバド様ー!」



バドとこうやって過ごせるのならあのめちゃくちゃつまらないデートコースにも付き合ってあげるか、なんて私ってば本当に健気な女の子だわー。





(「健気な女はこんな恐喝なんてしないぜ。」「そこは合理的策略といって欲しいな」)






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