※18歳以下閲覧禁止 ※黒子先天的女体化につき更に注意 ※火神が受けっぽい ※ヤってるだけ 腰を落とせば、体に熱いものが埋まっていった。薄い皮膚がねっとり触れ合ってどくどくとして、なんだか其処から燃えてしまいそうだと黒子は思う。むしろ燃えてしまいたいのかも。思えばこの時に、この女性上位な体位に黒子はあてられてしまったのかもしれない。 すぐにでも突き上げようとしたのか自分の下で軽く腰を動かした火神に黒子はダメですよ、と言った。 「、火神くん、動いちゃダメです」 「え?」 突然の制止に一瞬変な顔をした火神はすぐに期待の込められた表情になった。電気を消した薄暗い火神の寝室で赤い虹彩が欲望に燃えてぎらぎらしている。 「なに、おまえが動いてくれんの?」 「は?そんな疲れるサービスをする予定は今のところありませんけど?」 黒子はしれっと答えた。あんまりな返答に火神の眉間にシワが寄った。 「おい…だったらふざけんなよ、この状況で動くなとか」 「だっていつも体力バカの火神くんが耐え性もなく、っん、勝手にがんがん動いちゃうじゃないですか。たまには僕の言う通りにしてくれたって良いでしょう」 「ちょっお前なぁ…!」 身も蓋もない言い方をされて火神は赤面し硬直した。確かに黒子の言う通りで返す言葉に詰まる。思えば、セックスの時は我慢がきかなくてがっついてばかりだ。 そこでハッと火神は冷静になった。――え、じゃあそのせいで知らないうちに性行為に関する不満を黒子に蓄積させていたかもしんないってことなのか?嘘だろどうしようどうしたらいいんだ。っていうか今まさにそのことに対して黒子から意見が出たのか。じゃあ、もう、駄目じゃん。…うわー、男として立つ瀬がない…。 「火神くん、心配しないで良いですよ。いつものもとっても気持ち良いですから。でも、僕、今日すごくえっちな気分なんです。もう火神くんをほったらかして、自分だけ気持ち良くなっちゃいたいくらいなんです」 火神の考えていることがわかったのか悶々と悩んでいる恋人にフォローを入れつつ、黒子は余裕ありげにくすりと笑った。そして火神自身が体内に埋め込まれたまま火神に覆い被さり抱きついた。驚いた火神は息を詰めた。控えめな膨らみが火神との間で柔らかく潰れる。ぱさりと落ちた淡い水色の毛先は火神の首元を撫でた。そんな一つ一つのことが火神を煽っているのを、彼女は知っていて、しかし。 「例えば、たまにはこんな風に繋がったままとか、きもちよくないですか」 黒子は火神にはお構いなしで自分のペースで進めようとしていた。火神の首筋ですんっと鼻をならす。汗の匂いにぞくぞく興奮してしまう。次いで、れろ、と赤い舌で火神の鎖骨を舐めた。同じ場所にちゅっとリップ音を立ててキスをする。 「しょっぱいです」 「…」 「ぁ…、今おっきくなりましたね。火神くんの固くて、きもちぃですよ。奥まで当たってて堪らな…っ。――っん…、それにしても火神くんってどこもかしこも元気ですねぇ」 いつになく饒舌な黒子は穏やかに、わざといやらしい言葉を連ねる。その細い指は誘うように火神の首筋を撫でていた。火神は寝たままで動いてもいないのに熱く篭った息を吐き出した。彼の眉の根がぐぅと寄せられる。 耐え性がないと言われてしまったけれど、とにかく体の中の熱がうまく出ていかなくて――焦れったい。ひくりと腹筋がひきつる。じとりとかいた汗が肌を伝いシーツに吸い込まれた。 「…黒子、も、限界だ。動きてぇ」 「どれだけ我慢きかないんですか、ダメです。今動いたら…そうですね、二週間はしませんからね」 「なっ!?…んで今日はそんなこと言い出すんだよ!!うぁっ!」 きゅう、と男性としてどうしても弱い部分を意図的に締め付けられて火神は悲鳴をあげた。黒子も黒子で息が荒い。快楽で少々苦しくなっているようだった。 そのことを証明するようにトロリと黒子の奥から再び蜜が溢れてきた。 「もぉ…火神くんのせいでやらしいの、たくさん出てきちゃいましたよ…」 ほんの少し黒子が腰を捩ればぬるぬると二人の性器が滑った。擦れるほどの摩擦がないほどそこは潤っている。火神はあまりの快感で背中から首筋にかけて鳥肌が立つのを感じた。 「く、ぅ」 男としては屈辱的なことに声まで漏れた。 黒子の白い腕がシーツを滑る。 「さっき言ったじゃないですか。えっちぃ気分なんです、って」 言いながら、黒子の手は火神と繋がっているところまで伸ばされる。あろうことか黒子は少し腰を上げて自らの手で陰核を刺激し、甘い声をあげ始めた。 「、っんあっ」 「ッ、黒子!?」 「は……っ、……んっあ、あぁ、んぅ、ん、……はっ…ん」 「〜〜、おまっ、今日変だぞ!」 「へ、ぁ?」 黒子はゆるゆると腰を揺らして火神を使って明らかに自慰に浸っている。頬を火神の胸板に押し付けて、乱れた髪もそのままに火神を見上げて。火神は黒子の普段からは想像もつかない痴態に内心物凄く興奮しつつも怒鳴るように尋ねた。黒子はそれに悪びれずに答える。 「変って、はぁ、言われましても、だから…女の子でもさかっちゃう日はありますし…」 「さかっ…!!じゃあ、その、フツーに………いっぱい…すればいーじゃねーか!」 真っ赤になって主張する火神に黒子は呼吸を落ち着けながら、やれやれ、と首を振った。 「あのねぇ火神くん、セックスは突っ込んで、吐き出すだけじゃないんですよ」 ――まぁ、回数もする気ですけどね。今日は辛いくらいえっちなことしましょう。と、彼女は宣言する。 随分と男前だがとんでもないことを言われて火神は目を白黒させた。ただでさえ快楽で脳の処理能力が低下しているというのにこれ以上何か言われたらパンクしそうだ。 黒子はまた、欲情しきった熱い息を殺し切れずにひとつこぼした。 「ぼく、きょうは、火神くんのこと、いっぱい犯したいです」 黒子はまた体を起こして、自分の中にいる火神を外側から、自分の下腹部の肌の上からつぅ、となぞった。潤んだ瞳が火神を見下ろしている。その様は扇情的とでもいうべきだろうか。 艶然と笑う黒子が火神にはたちの悪いサキュバスに見えた。 議題:男前と性的欲求の強さは正比例であるか 20121006 back |