グリーンさんはいじわるだ。
いっつも私をからかってケラケラと笑ってくる。無視したら無視したでまたイジられるし正直もう疲れた。

私って打たれ弱いんだよ?



「もう辞めたいです」
「許さねえ」



目の前には今まで史上一番怖い顔をしたグリーンさんのドアップ。肩をがっちりと持たれているので逃げるにもにげられない。



「じゃあ私に過度なちょっかい出さないで下さい、ていうかこれ以上関わらないで欲しいんです」
「残念、それは無理だ」
「!じゃあ、」



最終手段です。
そう言って私は怯えずにしっかりとグリーンさんを見据えた、するとグリーンさんはすごくびっくりして私の肩を掴む手を少し緩めた。



「私とバトルしてください」
「……正気かよ?」
「私が勝ったらジムを出て行きます。だってジムリーダーより強いジムトレーナーは要らないでしょ」
「上等だ」



グリーンさんは鼻で笑う。でもその表情にいつもの軽さはなくて、今日の彼は終始真面目な顔をしていた。



「明日の午前9時に戦闘開始だ。絶対に遅れるなよ」
「はい」



もうイヤなのよ
あなたに振り回されたくない








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