ねえ、愛してるよ。
狂おしくなるくらい愛してるから、絶対に手放したくないの。あたしのことも、手放してほしくないの。

だからあたし、足りない頭で考えたよ。

あなたがあたしから離れなくなる方法。



責任をプレゼント




「……わりぃ」
「なによ、どうしたの?」

情事後、女も嫉妬しそうなほど長く細い指で、あたしの髪を梳ぐグリーンは何とも物憂げだ。
どうにも彼らしくないと気づいたあたしは、彼の、その綺麗な指に自分の指をそっと絡めて、指が髪上を動くのを防ぐ。

「…中、出しちまった」
「………」

それを聞いたあたしは絡めた指を解いてからわざと寝返りをうち、身体を背けた。グリーンは言葉が詰まったのか、何も言わない。

「できたら、どうしよう」
「っ……もしそうなったら、俺が養っていく!投げ出したりはしない!もちろん、その時は、」


結婚してほしい。

グリーンのその言葉を聞いて、自分の口角がにやりと上がるのが分かった。

「………うん、ありがとう」

素早く振り返って、グリーンの胸元に顔を埋める。彼はあたしの髪に指を絡めて、「あいしてる、」と呟いた。




すべては算通り






実はね、今日危険日だったの。それを知ってて「中に出して」って煽ったあたしを、貴方は一生知ることはない。

いいでしょ?
相思相愛なんだし、それに



どうしても、あなたが欲しかった。






‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
凍結前に書いていたものをリメイク。10代の男の子になに言わせてんだよと反省(笑)


2012/02/26 浅葱


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