「もっと飲みなさいよ吉良!」
「うぃ〜!」


目の前で繰り広げられる光景は何とも異様なものだった。
酒に飲まれたせいで褌一丁になって踊りだす吉良三番隊副隊長、その状況を悪化させている乱菊さん。それをみて爆笑しているのは檜佐木副隊長と阿散井六番隊副隊長。


「ったく…アイツらあんなに呑んで大丈夫かよ」
「あはは……」


私と日番谷隊長はその光景を遠くからオレンジジュースを飲んで見守っていた。日番谷隊長はもちろん未成年(?)だからで、私は酒の匂い自体が無理だからだ。


「そういえば乱菊さんがあと2人来るって言ってたんですけど…」
「ああ、十一番隊の、」


そこまでいうと私たちの後ろにある襖が音をたてた。そこには日番谷隊長が先程言いかけた十一番隊の2人の姿があった。


「うーっす、日番谷隊長……とそいつ誰スか?」
「檜佐木の部下だ」
「は、はじめまして」


十一番隊だというスキンヘッドの厳つい人が、ジロジロと私を吟味するような目で見る。ああああ、嫌だな怖いなどうしよう。
チラッと日番谷隊長を見てみれば知らんぷり、というより私が困っていることに気付いてなかった。


ゴツン!!

そんな中、あの盛り上がった席から酒瓶が投げられた、そして見事スキンヘッドの人に激突。宴会場にはまた笑いが湧いた。


「一角さん、あんまりみょうじをイジメちゃだめですよ〜」
「テメェ恋次ぃ!」




災難は去っていった
いつもは怖くて近寄れない阿散井六番隊副隊長に感謝。





「既に盛り上がってるようだね」
「おう、綾瀬川か」


入ってきたのは弓親さん。
私たちはみんな(とくに日番谷隊長)にバレないようにそっと目線を合わせて、微笑んだ。




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