「……カカシ、いいかげんにしなさいよ?」
怒気を含んだ彼女の言葉が俺のいたいけなガラスのハートに突き刺さる。
だけど、これだけは譲れない。しっかりと握り締めた彼女の手を持ち上げて、俺はニッコリと笑顔を向けて。
「ぜーったい離さないからね?」
「…子供」
呆れた顔して呟いた彼女の声なんて気にならない。
だって気付いたらいなくなっているのなんてきっと、耐えられない――
性懲りもなく
ようやく捕まえた俺だけの君。甘えたいだけ甘えさせてよ――?
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