「カカシ、本当に……いいの?」



 不安の色をその瞳に宿して、おそるおそる俺を見上げながら彼女が呟く。その呟きに俺は態と聞こえないフリして、窓の外に見える空を仰ぎ見た。





 澄み切った青空はどこまでもどこまでも続いていて。この空の下、ようやく待ちわびた瞬間が訪れるその前に。



 彼女を抱き寄せ、小さく呟いた。





悲しみも喜びも





「いいもなにも……俺の奥さんはお前だけだーよ?」







×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -