「カカシ、本当に……いいの?」
不安の色をその瞳に宿して、おそるおそる俺を見上げながら彼女が呟く。その呟きに俺は態と聞こえないフリして、窓の外に見える空を仰ぎ見た。
澄み切った青空はどこまでもどこまでも続いていて。この空の下、ようやく待ちわびた瞬間が訪れるその前に。
彼女を抱き寄せ、小さく呟いた。
悲しみも喜びも
「いいもなにも……俺の奥さんはお前だけだーよ?」
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