「ん…」
「あ、おはようございます。」
「?!!わぁっ!!テツヤ?!」
朝。15分程前から目を覚ましていたボクはカンナさんの寝顔を眺めて幸せな時間を過ごしていた。カンナさんって、こんな小動物みたいな顔で眠るんですね。そう思っていたら、睫毛の長い瞳がふっと開いて大声を出した。
「お、落ち着いて下さい。」
「あ、あー……。そ、っか…私…」
昨日のことを思い出したのか、カンナさんはぼふっと布団を被った。中から「うううー…このお布団、テツヤの匂いがするよぅー」と聞こえてきて、布団ごとカンナさんを抱き締めた。
思い余って
(あ!家に連絡してない!) (ボクも一緒に謝ります。) (え?ほんとに?) (ついでに、お嫁に下さい、って言ってもいいですか?) (えぇぇ?!)
黒子くんはとことん優しく抱いてくれるイメージ。
だけど脳内ではわりとやらしいことばっか考えてる、普通の男子高校生だったら可愛くないですか?(笑)
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