「不健康な誕生日を過ごしたねぇ、真太郎。」

「それを言うなら不健全だろう」

「付き合ってる以上は健全でしょ。」

「中2の学生においては不健全だろう」

「だとしたら、でも、その不健全をやったのは真太郎だよ?」

「…。」

「はい、私の勝ちー。あ、真太郎のお母さん呼んでるよ。」


帰ってきて、誕生日パーティーの用意を終えた真太郎のお母さんが私達を呼ぶ声が聞こえて、私が駆け出そうとすると、真太郎が私の腕を掴んで呼び止めた。「なに?」と言って振り返ると、降ってきたのは優しいキスで。


「負けたままは癪なのだよ」


呆然とする私を置いてどや顔で部屋を出ていく真太郎に、心の中で、どんだけ負けず嫌いだよ、と突っ込んでおくことにする。







受け取ってよ、ねぇ

(はい!誕生日プレゼント)
(ああ、ありがとう。)
(あんまうれしそうじゃないね?)
(これの前にもっといいものを受け取ったからな。)
(ーっ。)



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