中学生とは思えない真太郎の身長や性格や趣味に比例してか、真太郎は所謂テクニックとかそういった類のものも中学生らしからないと思う。真太郎以外の人なんか知らないから、比較対象なんていないけど。


「あっ、う…真太郎…」


真太郎の指は、早くも私のナカに入ってきていて、綺麗に綺麗に整えられた指や爪を保護するためにあるテーピングは、練習や試合のとき以外、こうして私に愛撫をする時だけに外される。その事実に、私は無意識に真太郎の指を締め付ける。


「相変わらず、キツい…のだよ。カンナのナカは…。」


普段私のことを、お前、なんて呼ぶ真太郎は、意識してかなんなのか、情事のときは私を名前で呼ぶ。低くて甘い声に呼ばれて、それだけで下腹部に響く。


「ぁ、ん…し、んたろ…そこやらぁっ」

「やだ?違うな、いいんだろう?」

「ひぁ!アッ、んぁぁ!」


ああ、こんな時まで勉強熱心じゃなくていいのに。真太郎は私がヨガるところをちゃんと記憶していて、そこを執拗に攻める。ぐちゅぐちゅ。水音が、真太郎の部屋に響く。今日、真太郎のお母さん達出掛けてて良かった。


「やぁっ!真太郎っ、イ、く…っ!」


絶頂が近付いて、限界を訴えると、答えるように真太郎の指が早まった。ぎゅぅぅ。真太郎の指を締め付けるのに力が入る。


「あっアッ、イく…しんたろ…あっ…〜〜っ!!」


イく時に声を抑えてしまうのは、真太郎曰く私の悪癖らしい。煩いよりいいと思うんだけどなぁ。


「カンナ」

「はぁっ、は…な、に?」

「今日は、オレの誕生日なのだよ」

「知って、る、けど」


息も絶え絶えの状態で、真太郎は諭すように私に言う。待ってよ、頭に酸素回させて。


「誕生日くらい、声をあげて欲しいものなのだよ。」


カンナの可愛い声が聞きたいのだよ、と、普段低い声よりさらにオクターブ低い声で言われて、ぱちん、と何かが弾けるような感覚。ああ、今までなかったけど、きっとこれが、理性が飛ぶ感覚。


「?!!なっ、カンナっ?!」


真太郎の穿いているお洒落なズボンのチャックを下ろす。慌てた真太郎の声を無視して、既に固くなった真太郎の自身を取り出して、軽くキスするとビクンと大袈裟に真太郎が反応した。


「や、めるのだよ…カンナ…っ」


頭上から降ってくる、切羽詰まった真太郎の声にくらっとする。ああ、可愛い。そのまま、真太郎のそれを躊躇いもなく口にくわえて、上下に抜く。真太郎が、啼く。


「ぅあ、く…カンナ…っ。や、め」


やめるものか、と上下のスピードをはやめれば、真太郎の声も細かくなる。…と、急に真太郎に引っぱられて、ちゅぽっ、という音と同時に口を離してしまった。


「はぁっ、馬鹿者…。どこでそんなこと覚えたんだ…」

「誕生日だし、ほら、特別なことしたいじゃん?」


答えになってないのだよ、と言われて、くしゃり、頭を撫でられた。思わず笑顔になると、その瞬間にナカに真太郎が入ってきて、それだけで軽くイってしまった。


「きゃ、あ!」


イったのか?と満足そうに笑う真太郎は、やっぱり負けず嫌いだ。


「すまないが、誰かさんのせいであまり余裕がないんでな。優しくできないのだよ」

「ふふ。普段の真太郎が優しすぎるんだよ」

「そうか。」


言い終わった瞬間、真太郎が動く。濡れた音が響いて、声が出る。


「あっ、あぁっ。ふ…んぅっ」

「はぁ…言っただろ、カンナ。声を、我慢するな」

「やぁっ!あっアッ。ひあぁっ!だめっ!だめだめぇっ!」


真太郎の腰がどんどん早くなる。水音も比例して酷くなる。脳髄まで快感が押し寄せておかしくなる。


「しんた、ろっ!も、だめ、イっちゃ、う」

「く、いい、ぞ。イく、の、だよ…っ」

「アッあぁっ、あっ!しんたろ、真太郎っ!きゃ、あああああーーーっ!」

「ぅ、あ」


短く真太郎が声をあげて、ほぼ同時に2人で果てて、真太郎が私に覆い被さる。暖かい、あつい。


「真太郎…」

「なんだ…?」

「生まれてきてくれて…ありがと…」



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