【姫君の玉の輿】

01・災い転じて福と為す、又は、生き馬の目を抜く
T「エリゼ様!」
U「大丈夫。そんな事ない」
V「ちっとも良くないわ」

02・ああ言えばこう言う、鷺と烏
T「エリゼが好きだからだよ」
U あんまりだ、こんなの。
V それで丁度良い。
W「僕は君が好きだ、エリゼ!」

03・磯の鮑の片思い、まるで、同床異夢
T「大丈夫。疚しい事はしないから」
U「……何、これは」
V「役目大義。側近の鑑だね」

04・果報は寝て待て、急がば回れ
T「――夢……」
U「それで、中は」
V「此処は何処」

05・痘痕も靨、それ即ち、惚れた欲目
T「消えました」
U「それで、火急の用とは」
V「……は……?」
W「――只今戻りました。ご主人様」

06・好事魔多し、つまりは、壁に耳あり障子に目あり
T ――何もない。
U 全く手に負えないな、我が姫君は。
V 君が心配なんだよ。

07・嫌よ嫌よも好きのうち、正しく、遠くて近きは男女の仲(最終話)
T さあどうする。どうやって止める?
U「――思い出せません」
V「あら、喜んでいるのよ?」
W「王女エリゼ。いえ、“次期王妃”」





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