諺(四時熟語/慣用句):1-20(prev | next)

▼1-10
青は藍より出でて藍より青し
災い転じて福と為す
口は禍の元
我が身を抓って人の痛さを知れ
柳は緑花は紅
藪の中の荊
割った茶碗を接いでみる
猫に鰹節
野辺の送り
後の千金

▼11-20
肺腑を突く
謀は密なるを貴ぶ
天馬空を行く
多士済々
斃れて後已む
掌中の珠
鷺と烏
権兵衛が種蒔きゃ鳶がほじくる
大根を正宗で切る
氷に鏤め水に描く

【語句説明】
・青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)…先生よりも教わっている弟子や生徒の方が優れていること。
・災い転じて福と為す(わざわいてんじてふくとなす)…不幸があっても上手く処理して幸福になるようにすること。
・口は禍の元(くちはわざわいのもと)…言葉に気をつけないと思わぬ災難を招く。
・我が身を抓って人の痛さを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)…他人の苦痛を自分の事として考え、思いやれ。
・柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはべに)…道理にかなった自然の姿。柳の葉は緑、花は紅色に咲く事から。
・藪の中の荊(やぶのなかのうばら)…よくない人間に交わればよい人間にはなれない。藪の中の茨が真っ直ぐに育たないことから。
・割った茶碗を接いでみる(わったちゃわんをついでみる)…どうにもならない過去の事に愚痴を零す。
・猫に鰹節(ねこにかつおぶし)…その人の欲しがるものをその人の傍に置けば油断が出来ない。
・野辺の送り(のべのおくり)…死んだ人を火葬場や埋葬場まで見送る事。
・後の千金(のちのせんきん)…幾ら大金でも、必要な時に間に合わなければ何の役にも立たない。

・肺腑を突く(はいふをつく)…深く感動させる。深い感銘を与える。
・謀は密なるを貴ぶ(はかりごとはみつなるをたっとぶ)…計略は秘密にしておかなければ効果がない。
・天馬空を行く(てんばくうをゆく)…考えや活躍が自由で思いのままである様子。
・多士済々(たしせいせい)…優れた人物が沢山いる様子。人材が多く盛んな様子。
・斃れて後已む(たおれてのちやむ)…死ぬまで力を尽くす。命のある限り努力する。
・掌中の珠(しょうちゅうのたま)…自分の宝。大切なもの(特に家族のこと)。
・鷺と烏(さぎとからす)…正反対。両極端。鷺の体は白く、烏は黒いことから。
・権兵衛が種蒔きゃ鳶がほじくる(ごんべえがたねまきゃとんびがほじくる)…人が努力してやったことを、すぐに他人がぶち壊すこと。
・大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)…実力のある立派な人物に下らない仕事をさせる。
・氷に鏤め水に描く(こおりにちりばめみずにえがく)…苦労しても効果がなく、無駄なこと。

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