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(今日は、少し頑張れた・・かな)



星空を仰いで目を瞑れば、思い浮かぶのは今日の出来事。



「・・・・・・ふふっ」


・・・・颯斗くんって、すっごく誉くんに似ている。だからかな、もっと話してみたいって思うんだ



「あれ?なまえ?」

「・・・・・ほ、誉くん!?」


噂をすれば、誉くんと・・・緑の髪の眼鏡の男の子がいた。

・・・・あれ、なんか見たことある・・ような


「・・・・みょうじさん?」

「あれ、二人とも・・・そっか、同じクラスだったよね」

「!」


そっか、なるほど・・・だから見たことあるような気がしたんだ。
あれ?でも何でこの人私の名前知ってるんだろう?


「え、と・・・私の名前・・・」

「あ、わりっ間違えてたか?」

「っううん!ただ、・・・っ・・何でもない」


たまたま知ってただけかもしれないし・・・・、わざわざ、聞くことでも、ないよね?なんか聞いたら不快感与えちゃいそう。



「なまえはこの学園のたった二人の女の子だからね、だから名前が広まってるんじゃないかな?同じクラスだし。」

「!」



なるほど・・・、そっか。
・・・・・誉くんに気を使わせちゃったなぁ



「・・・え・・と、そのっ改めて・・・みょうじです、よかったら、よろしくお願いします。」

「おう、なんか・・・悪いな、クラスの奴から聞いてたんだ。
俺は犬飼隆文っつーんだ。よろしくなみょうじ」

「っ、ううん、気にしないで・・・!よっよろしく、犬飼くん!」


わあ・・・!今日で二人も話せるなんて!すごいっ私!



「ふふっ」

「・・・・誉くん?」


優しくて長い指を持つ誉くんに、久しぶりに撫でられて、つい気持ち良くて目を細める。
・・・・何だか眠くなってきたなぁ



「金久保先輩達って知り合いなんスか?」

「うん、幼なじみなんだ。
犬飼くん、なまえのことよろしくね?・・・・あれ、寝ちゃった」

「ええっ!?」



犬飼はすぐさま金久保の腕の中の彼女を見れば、本当に眠りについていた



「なまえは安心すると眠くなっちゃうんだ。もう、10時だし今日は緊張してたみたいだから・・・犬飼くん、」

「・・・・?何スか」

「なまえは、本当に・・・人見知りなんだ。だから犬飼くん、なまえをよろしくお願いします。」


少しだけ、今日話したばかりの、自分の部活の部長になるであろう金久保に犬飼は違和感を覚えながら頷く。たまたま何の部活に入るのかと話しかけられて弓道部に入ろうと思っていると言えば彼は弓道部の部長だというので驚いた。まだ会ったばかりの金久保に違和感を覚えたなんて気のせいだろうと思い、すぐにその考えを打ち消した


「勿論スよ」

そうして金久保見れば、いつも通りの笑顔がそこにはあった。

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