「二年神話科の苗字ひなたです。今日から弓道部のマネージャーをさせて頂きます。
よろしくお願いします」
「ふぉおお女子のマネージャァアアアもうこの際苗字でもいい!」
「お前のタオルにシー○リースぶっかけて顔拭けなくしてやろうか」
「ギャアアアアアア鬼!マネージャー怖ェよ!」
「白鳥、つまらないことで騒ぐな!」

え、つまらないことって。それはそれでちょっと宮地くん?
貴方が一番怖いです宮地くん

「ひなた!」
「おぉ、つっこー。やっほうー
やっぱりいつ見てもつっこのポニーテールはかわいーなぁ・・・」
「思考がオッサンくせぇぞ」
「失敬だな!ただ女友達を褒めただけだろう」
「目線がうなじに向いてる癖によく言えるな」
「つっこー隆文くんがイジメてくるー部室内で早くもイジメはっせーい」
「ふふっ相変わらず二人とも仲良しだね」
「・・・ふふー相変わらずつっこは可愛いなぁ」


天然で。うん。まぁその他も可愛いけど。


「つっきーだいすきー!部活頑張れー応援してるー」
「えへへ、ありがとー。わからないこととかあったら私に聞いてね。手伝うよ!」

ぎゅーとつっこに抱きつき、隆文に羨ましいだろマドンナに抱きつけるなんてとニヤリと笑って視線を送れば、ハァ、と呆れたように溜息をつかれた。
何だね、その目は!私が欲しかったのはだね、そう、今弥彦がこちらに向けているような視線だ馬鹿野郎!

・・・・・ってあれ、え?


「あ、ごめん部長に用があったから私ちょっといってくるね」
「・・いってらー」

つっきーを隆文と見送り、ちらりと振り返れば、何事もなかったかのように複数の視線は逸らされた。

「・・・・たっかふみー?」
「何だ」

小さな声で隆文を呼べば気を使ってこちらに耳を貸してくれたので、私も少し近づいた。

「・・・・・・マドンナを巡ってこの部活はあちちーな感じな訳?」
「あちちーな展開はとくにないが下手に夜久を一人占めにはできねぇぞ」
「ぐおおおっ私のつっこが!
え、ちなみに今の所誰が最有力な訳?」
「多分だが一年の後輩と部長と宮地っつー感じじゃねぇの?」
「宮地くん意外にやるなくそー
一年はアレね、雰囲気がなんか華やかな子でしょ。かわいーぱっつん」
「言っとくが木ノ瀬は中身とのギャップが激しいぞ」
「いいねギャップ萌え!マドンナを取り合うイケメン達。いいね、傍観するっきゃないな。ねーねーどうなるのかな!隆文はどう思う?」
「さぁなー」

このあと、弥彦に俺も混ぜろと盛大に絡まれて、宮地くんに怒られた。


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実はこのテンプレ、当初はFRIENDで使う予定だったんですよ。
でも途中からFRIENDがseriesではなくlongの方だと思いまして。
ですがどうしてもこのテンプレ可愛いくて使いたかったので、青春設計図で使わせて頂くことにしました。


20120831


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