「・・・・・マネージャー?」
「あぁ。やってみねぇか?」

昼休み、級友である犬飼隆文に、弓道部のマネージャーをやらないかと誘われた。

また何で急に。

隆文は私にとって親友だ。親友の頼みとあらば真面目に聞いて、真剣に考えなければ。簡単な気持ちで弓道部のマネージャーになんてなれない。

「前からマネージャーは欲しいなって白鳥と宮地で話してたんだよ。」
「へー、そうなんだ・・」
「ま、っつーことで、・・・マネ、やらねぇか?ひなただったら安心して任せられるし。宮地も納得してたし、夜久も歓迎してたぞ」

・・・・・マネージャー、かぁ。
っていうかあの真面目な宮地くんが・・・。つっきーも、歓迎してくれてるのかー・・・
最後まで、卒業まで続けられるかどうかとかこれは本当に真剣に考えなければ。じゃないと本当に申し訳ない。

・・・・私は、


「やり、たい」
「えっ早!?」

だって、この学園に来て、もう私一年は経つけれど


「青春、してみようかと思って。」
「は?」
「なーんか高校生らしいことしたいなって。
つっこや宮地くんとか隆文見てていいなぁって思ってた。」
「婆くせー・・・」
「だまらっしゃい」


今までは、ジメジメとした梅雨の季節は、何かが始まるといいな、なんて夏に期待を馳せては日々を過ごしていたが、今回は自分で動こうと思う。

高校三年間、皆を支えてみようじゃないか


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始まりました。弱犬飼寄り←
とりあえず犬飼がかっこよく書けるといいなぁ。


20120831


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テーマ「人外ファンタジー」
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