「つーばさー」
「ぬ?なまえか。どうしたんだ?」
「月子先輩いる?」
「書記ならさっきぬいぬいと見回りに言ったぞ」
「ありゃ、行き違いになっちゃったのかー・・・・」


「夜久月子」先輩とは、星月学園で私以外の唯一の女子生徒であり、この学校のマドンナ的存在である。
優しくてたまにお茶目さんだけど真面目で誠実。何事にも一生懸命で、弓道がすごい上手くて脚もスラッとしていて、笑顔が素敵で可愛くて。

私にとって、大好きで、尊敬してやまない憧れの部活の先輩である。


────そして、



「・・・・ねぇ、翼は、言わないの?月子先輩に」
「?
何をだ?」


黙々とまた何かを造っている翼の後ろ姿を、ちらりと見ながら聞いてみた。


「・・・・・月子先輩のこと、好きなんでしょう?」
「あぁ、好きだぞ?
だけど、俺はぬいぬいも同じぐらい好きなんだ。それと、なまえもそらそらも好きだ。」
「ありがと、」



「好き」の意味は違っても、

大きさは同じだなんて皮肉というか、何と言うか。


───翼も、私も、

好きになった人の好きな人が大好きだったんだ。同じぐらいに。



「・・・・・不知火先輩と月子先輩はずっと幸せでいてほしいな」



───でも、どうしたって好きな気持ちは今も変わらなかった



「心配しなくても、ぬいぬいは書記にベタ惚れだし、書記も同じだから大丈夫だ!」
「・・・・・そうだね、」


そう言ってニカッと笑う彼の笑顔は、いつものようにあどけなくて
だけど、なんだか少しだけ、どこか大人びているような気がした。

そんな笑顔を見て、

私が、彼のかわりに泣きそうになったんだ。




(好きな人のその好きな人も、同じぐらい大好きで、大切だから)

(二人の幸せを願いたいと、心の底から思ったんだ)



──────────────



何コレ、翼くんじゃない・・・!


失恋キャッホーイ!失恋話好きなんです((



多分コレ、不知火先輩が好きだったとも取れるし、翼くんが好きだったとも取れますよね。


ご想像にお任せします^^


でも実は最初は翼くんが好きって設定だったんですよ。翼くんと月子ちゃんを応援してた夢主としては複雑だな、みたいな。
でも書いていく内に、「これ、どっちが好きなのかわからなくない?」って気がついて。一応最後までこの子は翼が好きなんだ!と思って無理矢理書きましたが。
でも二番目の()を見るとぬいぬいっぽい・・・・いやあれは翼くんだよ!←


とりあえず不知火先輩大好きなんで、悩んだ末にあやふやでwww



グダグダしててすみません。


20120802

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