──満月の夜、零時丁度
──遠くの方で、何かが光った
「・・・・・・・・?」
胸騒ぎが、する。
何だ、これは───?
「・・・・・花村」
「今、車を出します」
**********
「金?」
「そう、金」
来てみたら、黒髪の女が純魔族をあしらっていた。
、何故か魔族を知らないようで、この世界を知らないだふざけたことを抜かしてしまいには札はないのに金はあるらしい。
「・・・・・・・」
この女、何者かは知らないが、相当の力を持っている。
利用価値は、充分にある───
「おい、」
「・・・・・・何?」
「お前、下僕になれ」
「・・・・・・・・はぁ?何で?嫌よ。頭おかしいんじゃないの?」
「俺の駒に、相応しいからだ」
これでもかってぐらいに目を見開いて女はこちらを見た。・・・何だ。
「・・・・・・・どうした。・・・はっはーん、そうか、そんなに俺の駒になることが嬉しいか」
「・・・・・・、驚かせないでよ、びっくりした」
「あ?」
「こっちの話。・・・・駒とか下僕は御免被る。だけど、」
働く社員としてなら別にいい、女はそう言った。
・・・・・コロコロ変わる奴だな。まぁいい。
「よろしく、下僕。」
「だから下僕じゃねぇよ。
あと言葉遣いには気を付けろ、糞餓鬼。」
「社長に対してその口の利き方はどうなんだ」
「あぁ、ごめん、お子ちゃますぎてイマイチ掴めなくて。」
「テメー・・・覚えてろよ・・俺の名は続だ。続様と呼べ。お前、名は?」
「わかった。絶対呼ばない。なまえだよ、よろしく」
(下僕は生意気)