ブラクロ夢主×マギ
※ブラクロ連載の夢主がもしマギの世界に行ったらのお話。
シンドリアの街中で商売をしている時かも。
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「リンゴはいりませんか?それとも──」
「おねいさん、お名前聞いてもいい?」
「・・・・えぇ。」
青い髪に、青い瞳。あどけない幼い子供。だが、真っ直ぐに全てを見通すように見つめる瞳は、他の子供とは違った。何より、周りのルフが、違う。
「私は#name2#といいます。こんにちは。貴方は、マギかしら?初めて見たわ。・・・あら、ルフがざわめいてるわね。」
「こんにちは、#name2#さん。僕はアラジン。・・・おねいさんは、占い師か何か?」
こてん、と首を傾げる姿は大変可愛らしい。
「違うわ。私は錬金術師よ。」
「れんきん、じゅつし?」
「ええ。・・・・ルフがざわめいているのは、別にアルサーメンとかそういう類に関係している訳ではないから安心して?」
ニコリと笑えば、彼も小さくニコリと笑った。
彼は、どれほどの険しい道を歩いてきたのだろうか?「マギ」という肩書きが、彼をこうも大人にさせたのだろうか?だとしたら、それは良いことなのだろうか。それとも、
・・・・いや、答えはルフにある。
「貴方のルフはとても澄んでいるわね。リンゴ、いらない?今ならマギ様に免じてリンゴを安くしてあげるわよ」
「マギ様なんて止めておくれよ。・・・・おねいさん、れんきんじゅつし、って何だい?」
「魔法の哲学みたいなものよ。
言っておくけれども、錬金術師はそんな大層な者ではないわ。」
それと、そう言って私は彼の頭を撫でた。彼は丸い目をこちらに真っ直ぐに向けていた。
「ルフ達がざわめいているのは、そして、私にルフがないのは、この世界にとって、私がイレギュラーだからよ」
視線を逸らさずに、あどけない顔で真剣な表情を見せる彼は、
「イレギュラー・・・」
「別に、イレギュラーだからどうのこうのなんてオプションはないし、第一に、私は貴方達と関わる予定は一切ないわ。」
マギという肩書きによって、どんなものを、どんな大役を、その細く小さな背中に背負っているのだろうか?
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本館でもマギの連載を出してしまっているのに・・・・べ、別館では書かない・・・、・・・書かないぞ・・・!