ブラック☆スターがシドの鳩尾に蹴りを入れたのを確認すると、次の攻撃はFirst nameとFirst nameが仕掛ける。
「やぁあああ!!」
掛け声と同時に槍を大きく振り回すと、そこに風が生まれ、それは凄まじい勢いでシドに向かって行った。
「何だ!?」
鋭い風は、シドの身体を空へと巻き上げ空中に放り出す。
休みなく槍を振るうFirst name。今度は上に振り上げたFirst nameを地面に向かって振り下ろす。するとその動きに従うようにしてシドも地上に叩きつけられた。
「もう一発…!」
そう言ってまた風を起こすと、今度は自分の身体を乗せてシドに急接近し、その勢いを使ってシドを思い切り横に蹴り飛ばす。
「はぁあ!!」
「………すげえ」
First name達の攻撃スタイルを目の前にしたマカとソウル、ブラック☆スター、そして椿は、あまりに圧倒的な彼らを見て、唖然とする他に術はなかった。
「何あれ……First nameとFirst nameって…」
「「「「…………強っ!!」」」」
そんな間にも、彼女はどんどんシドに攻撃を繰り出していく。
First nameとFirst nameが人前で戦う姿を見せた事はあまりなかった。もちろんマカ達もこの二人のプレイを見るのは初めてだったが、まさかここまでやってくれるとは思っていなかっただろう。
「…っおい!マカもブラック☆スターも参戦しろよ!!」
「あっ、そうだった!」
「おっしゃァ!!行っくぜェエエエエ!!」
ソウルの一言にハッとなり、二人はFirst nameの元へ急いだ。
「椿!!暗器モード“手裏剣”!!」
「はい!」
椿は鎖鎌から、ブラック☆スターの身体の半分はある大きな手裏剣に形を変える。ブラック☆スターはそれを、シドに向かって投げた。
「ひゃはぁ〜〜!!」
シドはそれをジャンプでかわす。そして先程ブラック☆スターに浴びせた攻撃を、マカへと向けた。
「マカ!!対空!!」
「うん!!」
「つぶす!!十字落とし(リビング・エンド)!!」
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