First name、マカ、ブラック☆スターは、再びシドを見据える。



「さっさとあきらめろ。お前ら一つ星職人では俺には勝てん!」
「ゾンビだろうが魂を食われちまえば終りだろうが!!」
「……シド先生は強いわ…」

反抗し言うソウルとは反対に、マカは真剣な表情で言った。
確かにシドは、自分達一つ星とは違い、最高ランクの“三つ星”職人。戦いにおいての強さでは勝つ事は難しい。
そんな現実が余計にプレッシャーを与える。

しかしこんなところで負けていては、死武専退学…そんなのデスサイズを目指す武器と職人にはあってはならない。

倒さなければ。


「…まだ、本気を見せてない!」
「First nameの言うとおりだ!」
「けっこうじゃねえかよ…先生。だけど墓をそんなにブン回したらバチが当たってまたおっ死ぬぜ」
「自分の墓だ。どう扱おうが勝手だろ?」


お互いに向き直り、相手を見つめた。捉えた相手から視線を外さない。
やっと真っ向勝負の幕開けだ。


「KILLコーンカーンコーン、さぁあて…2時限目を始めよう。この時限が終わる時、お前らも死ね」
「新学期そうそうついてない…。さっさと済ませてお風呂入りたい…」
「元死武専教師と魂の取り合いか…」
「いいじぇねーか…やってやるぜ!!」

それぞれが意気込みを見せると、死武専退学、ただし片方だけをかけた戦いが開始された。



「行くよ」





 


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